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インバウンドとアウトバウンドの変化(1950年から2017年まで)

2018年03月16日

title20180316

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

今日は3月16日。

3月も後半に差し掛かってきました。

学生の方なんかは卒業旅行なんてシーズンですね。

ところで皆さんはここ最近海外旅行なんていきましたか?

ここ最近はインバウンド(inbound)だのアウトバウンド(outbound)などのカタカナ用語が使われることが多くなっていますが、私はここ数年アウトバウンドしていないことに気がつきました。

今回は、インバウンドとアウトバウンドのお話です。

海外に出かける(出国する)日本人がアウトバウンド、日本にやってくる(入国する)外国人がインバウンドです。

この2つをグラフにしたものが次のものです。

 
 

グラフ1.日本人出国者数と外国人入国者数(1950年-2017年)

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出典:法務省-出入国管理統計統計表

青の線が日本人観光客の出国人数で赤い線が日本にやってきた外国人の数です。

今の日本経済の状況を示すような特徴的なグラフになっています。

特徴1.日本人観光客の数は1995年ころから伸びていない。

日本人観光客の数を表す青い線は1995年ごろからほぼ横ばいです。この分野はここ20年間延びていないことを表しています。

格安航空券など比較的安価で海外旅行にいける時代ですが、それでも海外旅行する人数が増えませんでした。

日本の人口は2008年にピークをうち、平均年齢が45.9歳と少子高齢化が進む日本人観光客増加を望むのは難易度が高そうです。

 
 

特徴2.外国人観光客数が伸び始めたのは2012年から。

赤い線の外国人観光客の数が爆発的に伸び始めたのが2012年です。2013年には1000万人を越え、2015年には海外に出国する日本人観光客の数を上回りました。昨年2017年の外国人観光客数は2742万人と海外に出かける日本人観光客1788万人よりも1000万人近くの多い結果となっています。

2016年3月に実施された「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」で安倍総理は2020年には訪日外国人旅行者数4000万人にするとの目標をたてられましたが現在の加速度でいけば4000万人も夢ではなさそうですが、その人数を受け入れるキャパシティはあるのでしょうか。

日本の人口は約1億2700万人ですので日本の人口の3分の1ほどの人が日本にやってくる計算になります。

新たな需要を生み出し、大きな経済効果がありそうですね。

 
 

特徴3.日本人出国者数が外国人入国者数を上回ったのは1966年

データは1950年からありますが、2017年までのグラフでみると前半部分がわかりにくいので1950年から1970年だけを別のグラフにしました。

グラフ2.日本人出国者数と外国人入国者数(1950年-2017年)
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出典:法務省-出入国管理統計統計表

太平洋戦争の終戦が1945年でしたが、終戦から5年後の1950年に日本から出国した日本人はわずか8,922人、入国した外国人は18,046人でした。戦後復興期から高度成長期の前半にかけては日本に入国する外国人数の方が多かったことをグラフは示しています。
終戦から19年経過した1969年、この年初めて日本から出国する人数が外国人入国者数を上回りました。

 
 

データから解ること

1969年から2014年までの45年間、日本から出国する日本人の数は入国する外国人の数を上回っていました。45年間も続いていたバランスが2015年に変化しました。
日常生活だけ送っていると環境の変化に気がつきにくいですが、2015年以降状況が変わっているようです。
これまで海外に行かないから英語は必要ないやと敬遠していましたが、外国人観光客が大量にやってくる時代に変化していますので、色々なところで外国人と触れ合う機会も増えてきています。

時代の変化に対応できる柔軟性が求められる時代なのかもしれませんね。

本日はこの辺で。

今後の投資の判断材料にしていただけたら幸いです。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献

法務省-出入国管理統計統計表
http://www.moj.go.jp/housei/toukei/toukei_ichiran_nyukan.html

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