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イランへの経済制裁、その後・・・。

2019年02月22日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

イランへの経済制裁が再開したのが昨年2018年11月5日です。
当初のスケジュールではイラン産原油の取引については11月5日以降各国が輸入できなくなるはずでしたが、イラン産原油の削減に取り組んでいた8つの国については、180日間の猶予が設けられました。

猶予が設けられたのは、日本、中国、韓国、台湾、イタリア、ギリシャ、インド、トルコの8カ国です。

財務省貿易統計のホームページをみると日本とイランとの間でどのぐらい貿易されているのか毎月の変動を知ることができます。

今日は、経済制裁によってイランとの貿易について見てみたいと思います。

イランとの貿易額をグラフ化したものが次のものです。

対イラン貿易

※出典:財務省貿易統計

青が輸出で、オレンジが輸入です。

単位は×1000円なので昨年10月までは大体1ヶ月間で300億円ぐらい輸入していましたが11月以降輸入が激減しています。

対イラン貿易

輸出 輸入
2018年10月 5,427,992 31,838,843
2018年11月 1,576,236 398,787
2018年12月 420,794 376,617

※出典:財務省貿易統計

10月の輸入金額は318億円でしたが、11月には激減し、3億9878万円、12月は3億7661万円となっており、その規模は100分の1近くまで縮小しました。

輸入ほどではありませんが、輸出についても減少しており10月に54億円あった輸出額は11月が15億円、12月が4億円ほどになっています。

こうして数字でみると実際にイランとの貿易額が減少していることが解りますね。
金額を見る限りでは日本にイラン産原油はほとんど入ってきていないようです。

制裁には180日間の猶予を設けられていますが、猶予期間が終了した時に慌てることはなさそうな雰囲気です。

今日はイランとの貿易についてお伝えしました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・財務省貿易統計
http://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/time.htm

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