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イランとトルコとアメリカ

2018年05月11日


皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

3日連続で寒い朝になりましたね。

今朝の都心の朝(5時)の気温は9.2℃と10度を下回ってしまいました。

いつものように駅まで自転車で通勤してきましたが、手袋が欲しくなりました。

お昼ぐらいには気温が上昇するようなので寒暖の差で体調を崩さないようにお気をつけください。

 

さて、今週はトルコリラの話が多くなっていいますが、今日も中東のお話です。

まずはトルコの位置についておさらいしたいと思います。

トルコの位置をGoogleマップで見るとご覧のような場所にあります。

中東とヨーロッパの間に挟まれたそんな位置関係にあります。

ご存知のように、5月8日トランプ大統領は、2015年にイランとアメリカ、イギリス、ロシア、フランス、ドイツ、中国の6カ国が結んだ核合意から離脱を発表しました。

2015年に結ばれた合意の内容は、イランが核開発を大幅に制限する見返りに経済制裁を緩和するとの内容でした。しかし、この合意内容に弾道ミサイル開発についての規制などが織り込まれていないことは致命的な欠陥であるとトランプ大統領は主張し、12日までにこの欠陥が修正できない場合離脱すると発表されています。

アメリカが核合意から離脱し、経済制裁が再びおこなわれる事になるとイランとの輸出入に制限が設けられることになってしまうので、イラン以外の国々にも大きな影響があります。

イラン産業ガイドブック(2018年3月)-JETROによるとエネルギー大国であるイランは世界第一位の天然ガス埋蔵量と世界第4位の原油埋蔵量を誇る国で100万台の国産自動車を生産する工業国であり、人口8000万人の主食である小麦を自給できる農業大国でもあるようです。

イランは自国でエネルギーが生産でき、工業が充実し、食料が自給自足できるようなのですが、このような国に経済制裁をおこなってどの程度の効果があるのか。よく解らなくなってしまいます。

イランの経済制裁が復活することに敏感に反応したのがエネルギー価格です。2018年3月のOPEC全体での生産量は3195万バレル/日でしたが、そのうち381.4万バレルはイランによるものでした。

制裁が実施され、イランからの供給が停止すると需給バランスが崩れてしまいます。

エネルギー価格はご覧のような動きとなっています。

NY原油-日足

※チャートは『ポジション・トレーダーPRO』から

昨年の6月以降原油価格は上昇し続けていましたが、現在は70ドルを上回る水準まで上昇してきています。

 


東京(ドバイ)原油-日足

※チャートは『ポジション・トレーダーPRO』から

東京も上昇し5万円の大台手前まで上昇してきました。

 

逆に地政学的リスクの高まりから下げているのが昨日もお話したトルコリラです。

トルコリラ-日足

※チャートは『ポジション・トレーダーPRO』から

5月9日トルコリラ円のレートは史上最安値である25.02円まで値下がりしました。かろうじて25円を維持しましたがこれを割り込むとストップロスを巻き込んだ急激な値下がりが起きる可能性がありますのでまだまだ油断ができない相場となっています。

日本にいるとトルコのニュースが入りにくいですが、トルコのニュースは「トルコ・ラジオ・テレビ協会」さんのホームページからトルコ情勢を知ることができます。

それによるとトルコのエルドアン大統領とイランのローハニ大統領は電話協議をおこない、エルドアン大統領は共同行動計画が守られることを支持したそうです。

期限とされる5月12日は今週末です。

週末は中東情勢に注目ですね。

本日は中東情勢についてお伝えしました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
トルコ・ラジオ・テレビ協会
http://www.trt.net.tr/japanese/
OPEC
http://www.opec.org/opec_web/en/index.htm
News week
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/05/post-10127_1.php
NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180509/k10011431381000.html
日本貿易振興機構-JETRO
https://www.jetro.go.jp/

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