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アメリカのインフラ投資と株価指数

2021年11月09日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

今年の8月にアメリカの上院で可決されていた1兆ドル(110兆円)規模のインフラ投資法案が下院でも可決されました。
バイデン大統領が署名すればこの法案は成立しますが、5年間に渡って総額で1兆ドル規模のインフラ投資が行われるというのは、あまりにも数字が大きくてイメージできませんね。
世界第3位の経済規模である日本の一般会計歳出総額は106.6兆円(2021年)なので、それに匹敵するボリュームのインフラ投資をアメリカは行うことになります。

すごい規模です。

道路や橋に1100億ドル、電力送電網に650億ドル超の資金を投じるほか、電気自動車向けの設備や高速通信網などの次世代インフラにも投資することになります。

今回下院を通過したこの法案は、インフラ産業にとって明るいニュースです。特に油圧ショベル、ブルドーザなどの産業用建設機械などを取扱う重機械工業産業にとって大きなプラス材料になりました。
重機械工業産業の最大手であるキャタピラー社の株価は前日比4.07%の上昇で取引を終えています。

ご存じのようにキャタピラー社はNYダウ工業品30種平均指数の構成銘柄のひとつです。今回のインフラ投資は米国産業を代表する30社で構成されているNYダウに取ってもプラス材料となっています。

NYダウ

(出所:TradingViewによるNYダウチャート

コロナショック以降、NYダウは好調な値動きを続けており、昨日も史上最高値を更新しました。

しかし、このインフラ投資がすべての株価にプラス材料になっているかと言えば、そうではありません。同じくアメリカを代表する株価指数ですが、IT企業のウエイトが大きいNASDAQ100は、昨日の終値よりも0.14%値を下げて取引を終えています。

NASDAQ100

(出所:TradingViewによるナスダック100指数チャート

今回1兆ドル規模のインフラ投資が下院で可決されましたが、このニュースがすべての市場にとって良い材料と判断された訳ではありませんでした。

大規模な財政出動で今後の成長が期待されるアメリカ経済。

好調が続くアメリカ株式市場に投資したくなりますが、直接米国株を購入する以外にも投資する方法はいくつもあります。ETF、投資信託、CFD、金融先物取引などは、アメリカの株価指数と連動を目指した構成になっています。日本にいながらアメリカ経済に投資する手法にはレバレッジが掛かったものとそうでないもの。為替リスクがあるものや無いもの。手法によってバラバラです。

ご自身にあった投資手法を見つけて投資することも楽しみの一つと言えそうですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


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