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アフリカや南アジアの識字率が未来を変える

2021年08月20日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
いつも当コラムをお読みいただき誠にありがとうございます。このコラムは日本語で書いており、日本語の読み書きができる人を対象にお届けしています。
「何を当たり前のことを言っているのだ。」と思われるかもしれませんが、相手が文字の読み書きができる前提でコミュニケーショを取っているのはごくごく限られた国の話です。世界には読み書きができない人がたくさんいます。

各国の識字率はどの程度なのか。ユネスコが調べたデータがあるので今回はそのデータを元に色々と考えてみたいと思います
15歳以上人口に対する識字率は、次の通りです。

識字率

出典:ユネスコ(UNESCO Institute for Statistics)

日本や欧米などの先進国は、100%近い識字率なので調査データがありません。ほとんどの国は青色に塗られていますが、一部の国はオレンジ色に塗られており、識字率の低さがわかります。
特にアフリカやインド、パキスタン、アフガニスタンなどの南アジア地域の識字率が低く、国によっては、国民の半数以上が読み書きできません。
そのような国がある地域は、赤道近くに固まっていることも特徴です。

テクノロジーの進歩によって世界中にスマートフォンが普及していますが、情報伝達は、文字で行われていますので、どんなに技術が進歩しても文字が読めなければそのサービスを有効利用することができません。
また、仕事をしたくても業務マニュアルが読めないのであれば単純労働以外で就業することができません。それ以外でも新聞や契約書が読めなく、計算もできないとなると、人に騙される危険性が高くなってしまいますし、得られる情報も限られたものになってしまいます。

2010年頃に起きたアラブの春を覚えていますか?
アラブの春では、SNSがデモ活動や抗議の呼びかけに利用されました。
SNSを活用するには自分から情報発信しなければならないので、文字の読み書きが必須になります。実際にアラブの春の当事国だったチュニジア、エジプト、リビア、イエメンの識字率は青色や水色で染められています。
読み書きができることで、情報入手と情報配信をおこなうことができ、そのことが大規模反政府運動にまで発展しました。

抗議活動による動乱は各国に飛び火していった訳ですが、サハラ砂漠より南の地域広まらなかったことに識字率の低さが関係していそうです。

今後、世界の人口は、増加すると考えられており、2050年には、今よりも20億人多い、97億人になる予測されています。特にサハラ砂漠以南のアフリカ諸国では、現在の2倍近い人口になると予測されていますが、その地域は識字率がとても低い国々です。
読み書きを教わっていない親から読み書きを教わっていない子供が生まれる訳ですが、今のままでは単純労働しかできず、労働生産力を高めることはできません。
アフリカ、南アジアの人達が貧困から脱しするためには、きちんとした教育を受けられる環境を構築する必要があります。
今後識字率の向上は、南アジア、アフリカにマーケットに育つかどうかに大きく関係しています。
識字率の向上は、人類全体の課題なのかもしれませんね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
ユネスコ

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