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くりっく株365(日経225)と配当相当額がもたらす効果

2018年04月10日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

先週は、高金利で人気な新興国通貨が生み出すスワップポイントがトレードにもたらす効果について検証しましたが、今回は株価指数証拠金取引ではどうなるのかを検証してみたいと思います。

新興国通貨のスワップポイントについて

トルコリラ円のスワップと損益分岐点
南アランド円のスワップと損益分岐点
メキシコペソ円のスワップと損益分岐点

今回検証するくりっく株365はFXではないので、スワップポイントの受払いはありません。その代わり配当相当額の受払いと金利相当額の受払いが行われます。

例えば、買いポジションを保有していた場合、日経225構成銘柄で配当があったとすると、くりっく株365でもそれに相当する金額を受払いがおこなわれます。

この配当相当額を定期的に得ることができれば、配当生活をおこなうことができるはずですが、そんな夢みたいなことは可能なのでしょうか。ちょっと調べてみようと思います。

取引されている方はご存知だと思いますが、配当相当額の受払いは多い月と少ない月が存在します。日本の企業のほとんどは3月決算です。年度末に株を保有していた株主に配当を付与する企業が多いためか、3月と9月の配当相当額は大きな数値になります。

具体的に2018年3月の配当相当額は15,833円でした。くりっく株365の取引は100円(倍)の取引なので、この15,833円をレートに直すと158.33円になります。

また、金利相当額ですが、現在日本の政策金利はマイナス金利となっていますので2018年3月現在の金利相当額は0円です。

合算すると1枚あたり配当相当額が15,833円、金利相当額が0円ですので合計15,833円が2018年3月に受払いされる金額となります。

この金額を積み重ねていくとどうなるのかを計算してみました。

 
 

日経225(くりっく株365)-月足終値と損益分岐ライン

青い線が月足の終値、オレンジの線が配当相当額等をレート換算し算出した損益分岐点です。当然、配当相当額分の損益分岐ラインは下がりますのでオレンジのラインは青い線よりも下に位置します。

2つの線の差分を示す灰色の棒グラフは特徴的で配当相当額の受払いがある3月と9月に大きく差が開くそんな特徴をもっています。

グラフは2015年1月からですが、2015年6月以前に買っていた場合、1000円以上損益分岐点を押し下げる効果があるようです。

本日のレート21,745円にピンクのラインを引いてみました。

2017年9月以降、価格は大きく上昇しましたのでそれ以前に買って現在もポジションを保有しているとすると理論上すべての買玉に利益が出ている計算になります。

 
 

計算から解ること

配当相当額がもたらす効果は大きく、2年半も経過すると1000円以上のアドバンテージを生み出します。しかし、日経225の価格変動幅はそれよりも大きく、配当相当額だけで評価損益をカバーすることは難しいようです。

最終的にはどれだけ安い値段で買えるかがポイントとなるようです。

本日は、くりっく株365と配当相当額のお話でした。

今後の投資の判断材料に使っていただけたら幸いです。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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