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お得に泊るなら平日1泊朝食コース!?

2019年02月25日


皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

先週末、1月の消費者物価指数が発表されました。

総合指数が101.5
生鮮食品を除く総合指数が101.2
生鮮食品とエネルギーを除く総合指数が101.1でした。

消費者物価指数の数字は2015年の値を100としていますので単純に100を上回っているからといって前年と比べて物価が上昇しているかどうかというとそれだけでは判断できません。

消費者物価指数はすべての品目を対象とした総合指数以外にも「生鮮食品を除く総合指数」と「生鮮食品とエネルギーを除いた総合指数」の3つが公表されます。

生鮮食品とエネルギーが除外して考えられているのは、両者の価格変動の激しさによるものです。生鮮食品は天候など自然の影響を受け価格が大きく変動します。そのため、物価変動を把握する際に、価格変動が大きい生鮮食品の価格を含んでしまうと、そのことによる影響が大きくなってしまうので、生鮮食品の価格変動は除外した数値が別に発表されています。

実際に1月の物価指数を費目別にみると生鮮食品の指数は108.9と他の費目を圧倒する高さですが、前年同月比では「-11.1」ですので一年前の生鮮食品は120.0でした。1月の数字108.9は2015年と比べると高い数値ですが、昨年と比べると「-11.1」なので下がっています。

もう一つ除外されているのがエネルギーです。エネルギー価格は他の費目よりも大きく変動することがあるため除外して判断するようにしています。

上昇した品目は「焼肉(外食)2.0%」「都市ガス代7.8%」「診療代2.2%」「自動車保険料(任意)2.3%」「宿泊料5.8%」「たばこ8.8%」などでした。逆に下落したのが「キャベツ-52.8%」「通信料-4.3%」などです。

普段スーパーで買物しない人にとってキャベツの価格なんて気にすることは無さそうですが、1月最終週のキャベツ価格は1キログラムあたり174円でしたが、一年前の価格は351円でしたので約倍近い価格で販売されていました。昨年キャベツの価格が高騰していたのは産地である愛知での長雨や千葉での台風による風害など自然災害による、出荷数量の減少によるものでした。

やはり消費者物価指数の分析には生鮮食品の数字を除く必要がありそうですね。

ちなみに上昇品目にある「たばこ8.8%」は2018年10月にタバコ税増税に伴う小売価格引き上げの影響によるものです。

宿泊料が5.8%上昇しましたが、具体的数値はご覧のようになっています。

・平日  1泊2食  17073円 ⇒ 19357円(+2284円
・休前日 1泊2食  20428円 ⇒ 20456円(+28円
・平日  1泊朝食 15067円 ⇒ 14694円-373円
・休前日 1泊朝食 16425円 ⇒ 15727円(-698円

品目だけで見れば宿泊料は5.8%上昇していますが、もう少し掘り下げてみると大きく上昇したのは平日の1泊2食のみで、1泊朝食については逆に値下がりしています。

どうしてこのような結果になるのか解りませんが、おそらくインバウンドの影響から平日1泊2食が上昇したのではないでしょうか。夕食が付くか付かないかによる平日宿泊料の乖離は昨年が2006円でしたが、今年の1月時点では4663円に広がりました。

お得に宿泊するのであれば、1泊朝食を選んで食事は外で済ませた方がリーズナブルなようです。

今日は、消費者物価指数を掘り下げてみました。

あっという間に2月の最終週です。

2月も良い締めくくりになりますように。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・総務省統計局
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html
・小売物価統計調査-統計で見る日本
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200571&tstat=000000680001&cycle=1&year=20190&month=11010301&result_back=1

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