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「近いうち解散」を振り返る

2021年09月14日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

菅首相が9月末の自民党総裁任期満了を以って首相を辞任すると報道されたのが9月3日。
皮肉なもので、それ以降日経平均株価は、好調な値動きになっています。

日経平均株価

(出所:TradingViewによる日経平均株価チャート

本日の上昇で2月に付けた年初来高値を更新することに成功しました。2月の高値はバブル崩壊後の高値でもあるので、バブル崩壊後高値も更新したことになります。

前回のコラムで緊急事態宣言の終盤に掛けては、コロナ感染者数の減少がもたらす明るいニュースが投資家マインドをポジティブにし、株価は上昇しやすい説をお伝えしましたが、現在、新規感染者数は、減少傾向になっているので、そのことも上昇材料になっているのかもしれません。

さて、今回の菅首相の辞任劇がきっかけで株価は好転した訳ですが、このような事は過去にもありました。記憶に新しいのが2012年11月の衆議院解散、俗にいう「近いうち解散」です。

2012年11月16日、野田首相は衆議院を解散し、その後の選挙で自民党が大幅な議席数アップに成功し、その年の暮れから第2次安倍内閣が誕生しました。

その時、日経平均株価はどう変化したのでしょうか。

日経平均株価(2011年-2016年)

(出所:TradingViewによる日経平均株価チャート

2011年から2012年に掛けての日経平均株価は、10,000円を割り込む水準で低迷する時期がほとんどでしたが、解散した11月16日を皮切りに上昇しはじめ、翌年の後半には、16,000円台まで上昇することに成功しました。

政権交代が起きることで、新しい政権の政策が具体的にどの程度の経済的効果をもたらしたのかを数値化することは難しいのですが、少なからず、政権交代によって市場マインドはとてもポジティブなものに変化したと考えられます。

次期自民党総裁(=次期首相)によってどのような政策になるかは分かりませんが、気持ちがポジティブになる政策を行ってくれれば、市場の反応も明るいものになるのかも知れませんね。

このまま上昇してくれることを期待したいですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
近いうち解散-Wikipedia

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