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コラム

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高級食材、たまねぎ

2022年05月25日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

先週末発表されたデータですが、日本の消費者物価指数(4月)は、前月比で0.4%の上昇、前年同月比で2.5%上昇しました。

特に高くなっているのが、野菜、果物、魚介などの生鮮食品です。いずれも全年同月比で12%以上値上がりしました。

中でも大きく価格が上昇したのがたまねぎです。
たまねぎは、前年比で98.2%も上昇し、例年の倍近い値段になってしましました。

次のグラフは、たまねぎの小売価格の変化を表したものです。

たまねぎ小売価格の推移

出典:農林水産省

昨年の秋までは、1キロあたり200円台で推移していましたが、冬以降価格が上昇し、今月(5月)の9日週には、1キロあたり581円まで上昇しました。

これは北海道で昨年夏に発生した干ばつの影響で、たまねぎの収穫量が大幅に減少したためで、生育も悪く小玉傾向にあり、出荷数量が減少しています。

都道府県別たまねぎ生産量

出典:データブック オブ ザ ワールド

上のグラフが示すとおり、日本国内のたまねぎ生産量の63%を北海道がカバーしています。その北海道で干ばつが起きたため、不作→価格高騰となった訳です。

昨年の北海道での干ばつは、100年に一度クラスの記録的な渇水となり、災害級の被害が発生しました。

渇く北海道 「災害級」干ばつ 深刻な農作物被害-日本農業新聞(外部リンク)

https://www.agrinews.co.jp/society/index/17278

たまねぎの産地をみると圧倒的に北海道が多いのですが、それ以外では中部の愛知、近畿の兵庫、九州の佐賀・長崎、と日本列島各地に分散しています。

気候の違う産地で栽培されることで収穫・出荷時期がずれて、消費者にいつでも新鮮なたまねぎが届けられるようになっています。これを産地リレーと言います。そのおかげで私達はいつでもたまねぎを購入できる訳ですね。

本州産のたまねぎは9月から10月頃に種まきを行い、翌年の春ごろから収穫されますが、北海道産は寒さが和らいだ2月から3月頃に種まきし、秋ごろから収穫されます。

春先になると新たまねぎが流通しますが、だいたい本州産ですよね。通常は、たまねぎは収穫後に乾燥させてから出荷しますが、新たまねぎは乾燥させずにみずみずしいまま出荷させたものです。

秋にならないと北海道産のたまねぎが収穫されないので、それまで本州産たまねぎで日本の需要をカバーしなければならない訳です。あと数ヶ月はたまねぎ不足が続く可能性が高く、家計にも厳しい状況が続きそうです。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


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