非製造業の業況判断が改善
2021年12月13日
皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
先週末、用事があったので新宿に出かけたのですが、ものすごい人出でびっくりしました。
土地勘がある方はわかると思いますが、新宿駅東口から紀伊国屋前を通って伊勢丹前まで行くのに歩行者が多くて前に進めないレベルでした。繁華街に出ている人の数は、コロナ前と変わらないレベルまで増えてきていると感じました。
このまま景気回復に向かってくれればいいですね。
さて本日、12月の日銀短観が発表されました。
念のためお伝えしておくと、日銀短観は、日本銀行が行っている統計調査です。
多くの項目が調査されていますが、その中でも注目されているのが業況判断D.I.です。
各企業に企業業績を「良い」「さほど良くない」「悪い」の3つから回答してもらい、「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いたものが数値化されます。年に4回実施され、12月だけは早めに公表されます。
発表された大企業製造業の業況判断は18.0、大企業非製造業の業況判断は9.0でした。前回、非製造業の業況判断は2.0でしたので、この3ヶ月間で非製造業は「良い」と答えた企業の割合が大きく改善したこと意味しています。
緊急事態宣言中だった7月から9月と比べ、10月から12月はコロナ感染者数が激減したことが非製造業の業況判断の改善につながったのでしょうね。
グラフで見るとご覧のようになります。
■製造業
出典:日本銀行
■非製造業
出典:日本銀行
縮尺の問題で見にくいかも知れませんが、製造業、非製造業ともに大企業の業況判断が中堅企業や中小企業よりも高くなっています。また、非製造業よりも製造業の方がコロナによるダメージが少なく、大きく改善していることも特徴です。
大企業だから業況が良いのか。それとも業況が良いから大企業に成れたのか。調査してみないと解りませんが、ほとんどの期間で大企業の業況が全体よりも高くなっています。
安定した投資先を求めるのであれば、大企業を選んだほうが良いと言えそうですね。
みなさんはどう思いますか?
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
・短観-日本銀行