雇用統計、アフターコロナが視野に入るか!?
2021年07月02日
皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
早いものであっという間に7月ですね。
さて、本日7月2日(金)日本時間21時30分にアメリカの雇用統計の発表があります。
事前予想では、非農業部門雇用者数が72.0万人の増加、失業率が前回よりも0.2ポイント改善して5.6%となっています。
雇用者数、失業率ともに大きく改善するとの予想がアナリスト予測の主流です。
72.0万人増加と言われてもあまりピンときませんよね。
そこで、過去のデータと比べてみて、今どのような状態なのか見てみたいと思います。
下のグラフは、2020年1月以降、米非農業部門雇用者数がどのように変化したのかを表したものです。
非農業部門雇用者数
※出典:https://www.bls.gov/
コロナウイルスの影響を大きく受けたのが2020年3月と4月です。特に4月には2067.9万人もの人が職を失うことになりました。ちなみに、2019年末時点での総雇用者数は、1億5090万人でしたので、コロナウイルスの影響で約13%もの人が仕事を失うことになりました。
その後リバウンドして雇用者数が増加してきており、2021年5月には1億4489万人まで回復しています。
現時点の雇用者数とコロナ前ピークとのギャップはおおよそ601万人です。
今回の事前予想は72.0万人の増加するとの予想ですが、2019年末時点の雇用者数との差で見れば、まだまだ、コロナ前の水準には達していません。
ワクチンの効果でアメリカではどれだけ雇用者数が増えるのか。アフターコロナも視野に入ってくるのかどうか重要な場面だと言えそうですね。
なお、前回発表された雇用統計時の値動きについては、先月の記事をご参照ください。
・雇用統計による雇用増加とワクチン接種率
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