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関税が課される600億ドルと30億ドルってどの程度?

2018.03.26

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

3月22日600億ドル規模の中国製品に対し関税を課す覚書にトランプ大統領が署名しましたが、翌23日、今度は中国が米国からの鉄鋼、豚肉などの輸入品に30億ドル相当に相互関税を課す計画がある旨を発表しました。

このまま行けば米中貿易戦争になってしまいそうですが、23日に発表された中国の相互関税は30億ドルですのでアメリカが課そうとしている規模600億ドルの20分の1程度です。

JETRO(日本貿易振興機構)発表の「ジェトロ世界貿易投資報告2017年版」によると2016年中国とアメリカの貿易は「中国⇒アメリカ」が3,850億ドル、「アメリカ⇒中国」が1,344億ドルでした。

今回アメリカが関税を掛けると言っているのが600億ドルですので市場全体の15%程度、中国が言う30億ドルは2.2%程度です。

客観的に数字の大きさが比較できるようグラフにしてみました。

1が中国からアメリカへの輸出額
2が今回の課税対象(アメリカ)
3がアメリカから中国への輸出額
4が今回の課税対象(中国)

貿易戦争なんて物騒なネーミングで報道されていますが、今のところ課税対象となっているのはごく一部の製品で全体から見えればそんなに大騒ぎすることもないのではないかなどと考えることもできます。

実態がどうなのかはさておき、市場は大きく反応しました。

早速ですがマーケットの反応を見てみたいと思います。

 
 

NYダウ

※チャートは『ポジション・トレーダーPRO』から

22日の724円安、23日の424円安と2日連続での大幅安の影響からチャートはご覧のような形になってしまいました。今のところ2月9日につけた年初来安値23,360ドルはなんとか維持していますが、これを割ると年初来安値更新です。

 
 


日経225(くりっく株365)

※チャートはフジトミの取引画面から

現市場である日経平均株価の23日終値は20,617円でしたが、15時以降も取引があるくりっく株365は引け間際にNYダウが値崩れしたのを受けてもう一段下げる展開となりました。20,441円が先週末の終値です。

 
 

米ドル円(くりっく365)

※チャートはフジトミの取引画面から

米中貿易戦争報道以降は、円高トレンドとなっています。先週の終値は104.815円でした。どこで切り返すでしょうね。

 
 

今週は3月最終週ですので、ほとんどの日本企業は半期の締め月です。為替、株価はいくらで年度末を迎えるのでしょうね。

また、3月27日は権利月最終日ですのでご注意を。

ということでラスト1週間がんばって乗り切りましょう。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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