金価格の上昇と債券利回りの低下
2019年06月25日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
金価格上昇の勢いが収まりません。
下のチャートは東京金のものですが、5月の後半4500円水準で取引されていたものが6月に入ってから上昇し始め4900円台まで上昇しました。
東京金
わずか1ヶ月間で400円も上昇した計算になります。
金価格上昇の背景には米国債利回りの低下が関係しています。
米国10年債利回り
6月18-19日におこなわれたFOMCで年内0.5%の利下げが実施される可能性が高まったこともあり、債券市場では、利回りが低下してきています。
米国10年債利回りはFOMC声明発表の翌日である6月20日に2.00%の大台を割り込み1.975%まで利下がりしました。現在は少し戻して2.02%前後で取引されています。
債券利回りが低下しているということは、債券価格の上昇を意味していますので、それだけ債券の人気が高まっていることを意味しています。
債券以外でも人気なのが金ETFです。
SPDRゴールド・シェア-在庫グラフ
出典:World Gold Council
ETF在庫は6月に入って増加傾向にあり、6月3日には16.4トン、6月21日には34.9トンもの在庫が増加しました。6月21日に関してはたった一日で4.5%も在庫が増えた計算です。多くの資金が金ETFに流れてきていることが解ります。
金にしても債券にしてもこれまでとは流れが変わってきていますので、資産バランスの見直し時期なのかもしれませんね。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・World Gold Council
http://www.spdrgoldshares.com/japan/japanese/
・TradingView
https://jp.tradingview.com/symbols/TOCOM-TGD2!/