配当と配当落ち
2022年03月30日
皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
昨日3月29日は、3月31日権利確定日銘柄の「権利付き最終日」でした。そしてその翌日にあたる今日は「権利落ち日」です。一般に権利付き最終日に得られた配当同じだけ株価は下落し、結局は相殺されるとされています。
当社で取り扱っているCFD(くりっく株365)の日経225証拠金取引では、権利付き最終日の取引終了時点で建玉を保有していると、翌営業日の取引開始時点に配当相当額が受払いされる仕組みになっています。
今回の配当相当額は、1枚あたり23,695円でした。
日経225証拠金取引は「株価指数×100倍」を1枚としていますので、配当相当額を1株単位に換算にすると236.95円となります。昨日の終値は、28,640円でしたので、パーセントで表せば「0.83%」ですね。では、配当相当額の確定前と確定後で価格はどのように変化したのでしょうか。
株価は次のように変動しました。
CFD(くりっく株365)
2022年3月29日 終値 28,640円(権利付き最終日)
2022年3月30日 始値 28,326円(権利落ち日)
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差額 314円
仮に3月29日の終値で買って、30日の始値で決済したとすれば、その差損益金はマイナス314円、配当相当額分がプラス236.95円なので差引77.05円のマイナスでした。チャートで見るとご覧のようになります。
日経225-CFD(くりっく株365)
緑の縦線が権利落ちです。日付が変わった時点で大きく下落したことが解ります。
どのタイミングで売買すれば良かったのでしょうか。
今日の始値である28,326円にオレンジの横線を引きました。権利落ち日の始値に配当相当額分(236.95円)をプラスした28,562.95円(ピンクの横線)よりも下で買っていたとすれば差引プラス、28,326円(オレンジの横線)よりも下で買っていれば丸々プラスでした。状況によってタイミングが異なりますが、今回は、原市場である東京証券取引所がクローズするまでに建玉しておけば、利益が取れたようです。みんなが配当を意識した売買を行う前に仕込むことができるかどうかが分かれ目だったのかもしれませんね。
日経225証拠金取引で、次回大きな配当があるのは9月です。
お取引の参考にしていただければ幸いです。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。