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選挙結果と日経平均株価

2021年11月01日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

日曜日に実施された衆議院選挙は、即日開票され、自民党が議席数を減らしたものの単独で過半の233議席を上回る261議席の確保に成功しました。

報道各社の事前予想を覆して、自民党が政権を安定運営できる絶対安定多数を獲得したことを受け、月曜日の日本株は朝から大きく上昇してのスタートとなっています。

個人的には選挙後の値動きとしては上出来だと思っていますが、選挙結果がその後の株式相場のトレンドに大きく影響を与えたことは過去に何度もありました。

特に印象が強いのが、民主党から自民党に与党が変わった2012年12月16日の第46回衆議院選挙と、ヒラリー・クリントン候補とドナルド・トランプ候補の間で争われた2016年アメリカ大統領選挙です。

2012年12月に行われた選挙後の日経平均株価はご覧の展開になりました。

日経平均株価(2012年から)

(出所:TradingViewによる日経225チャート

選挙によって、民主党から自民党へと政権与党が変わり、後にアベノミクスと名付けられた経済政策によって市場の雰囲気は一転。その後の上昇トレンドを形成することに成功しました。

NYダウ(2016年から)

(出所:TradingViewによるダウ指数チャート

2016年のアメリカ大統領選挙では、開票前調査でヒラリー候補優勢との報道が多かったのですが、結果はトランプ候補の勝利となりました。選挙前には、トランプ候補が大統領になったら株価は暴落するだろうと多くのアナリストが予想していましたが、結果はトランプ大統領のアメリカ第一主義な発言・行動への期待感から上昇トレンドの形成に成功しています。

冒頭でお伝えした通り、本日、日経平均株価は大きく上昇してスタートしています。この上昇が短期的なものではなく、上昇トレンドを形成していくためには、この後、越えなければならない壁があります。それが9月14日に付けた年初来高値30,670円です。

日経平均株価(2020年から)

(出所:TradingViewによる日経225チャート

ご覧のように2021年の日経平均株価は、下値27,000円台と上値30,000円台でレンジ相場を形成しています。本日上昇したと言っても年初来高値である30,670円を超えていないのでレンジ内での動きに過ぎません。
本格的な上昇トレンドを形成していくためには、30,670円の壁を越えて行かなければなりません。この30,670円という高値はバブル崩壊後の高値でもあるので、これを超えることには大きな意味があります。

今回の選挙結果が、歴史的にも意味がある結果になるのかどうか。この後の日経平均株価の動きに注目したいですね。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


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