追加関税の規模
2018年06月18日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
米中で起きている貿易摩擦問題がマーケットにも影響を及ぼしています。短期的にみれば経済へはマイナスとなりそうですが、中長期的にはどうなるのでしょうか。
まず米国ですが、500億ドル相当の輸入品に対して25%の追加関税を課すと表明しました。25%の追加関税は、来月7月6日より実施される予定です。
それに対して中国は、自動車、農作物、水産品など545品目に対して、340億ドル規模の追加関税を掛けるとしています。こちらも7月6日から実施される予定です。
米国が7月6日から追加関税する品目は、自動車、情報通信機器、ロボット、産業機械、航空機など818品目です。
500億ドルに25%の追加関税が掛けられるとの話をそのままストレートに受け取れば、500億ドルに25%が足されますので米国内で流通する価格は、125億ドル価格が上昇することになります。
両国が輸入した品目は、それぞれの国で加工され再度市場に流通しますので、色々な品目の価格が上昇することに繋がりそうです。
世界の貿易額をみると2016年時点で、アメリカの年間輸入金額は2兆2513億ドルに対して500億ドルというのは、全体の2%程度です。
全体から見ればたった2%ではありますが、それが25%上昇するとなると全体への影響は0.55%程度の上昇です。今回の追加関税が、0.55%程度の物価上昇を導き出すのであれば、経済的効果としては大きなプラスとの考え方もできそうです。
今後どうなっていくのでしょうね。
なお、関税実施予定日は7月6日です。
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