販売統計をみる
2017年06月19日
皆様、おはようございます。パソコン教室担当のワイワイです。
先週の金曜日、日銀の金融政策決定会合がありました。
日銀のホームページを見ると金融政策のページには、会合の結果以外にも各資料の発表がおこなわれていることが解ります。
その中のひとつ「経済・物価情勢の展望」のなかで気になる部分があったので、今日はその部分を取り上げます。
この「経済・物価情勢の展望」は毎回発表されるものではなく、発表の頻度は2回に1回です。今回は発表されない回なので、前回(4月27日)のデータをもとに観ていきます。
日銀が発表する「経済・物価情勢の展望」の後半部分は、主要経済指標が参考計表として掲載されていますので、私たち一般市民が投資、資産運用をおこなう際にも役に立ちそうな情報が詰まっています。
今回取り上げたいのは「図表28.販売統計」です。
まず、百貨店売上高から
百貨店売上高
経済・物価情勢の展望-日本銀行より
グラフは2010年を100とした際の変動です。平均して100前後の値となっており、ここ数カ月は100を割り込みがちになっています。グラフが大きく変動してるのが2011年前半と2014年の前半です。
2011年は東日本大震災の時、2014年4月は消費税が5%から8%に引き上げらた時です。なんだかずいぶん昔から8%だったような気がしますが、引き上げられたのは3年前なんですね。
続いてスーパー売上高
経済・物価情勢の展望-日本銀行より
百貨店のそれとは少し様子がことなります。2011年の初旬、百貨店ほどの大きな減少は確認できていません。2014年3月は消費税増税前の駆け込み需要によって売り上げ高が増加しました。既存店(昨年時点ですでにあった店)と全店(既存店+本年新たにできた店)の売上高に乖離が発生しているのも特徴です。全店は100を上回っていますが、既存店は100を下回っています。データ上、新規店舗の売上が伸びていることが解ります。
もっと露骨なのがコンビニエンスストアです。
コンビニエンスストア売上高
経済・物価情勢の展望-日本銀行より
ご覧のとおりコンビニの売上高は、右肩上がりで上昇しています。消費税増税による駆け込み需要とその後の冷え込みも売上高上昇中のコンビニからすれば、誤差の範囲にしか見えないほどのスピードで上昇しています。もうひとつ特徴的なのが、伸びているが全店のみであって既存店の勢いはそれほどではないということです。新規店舗の売上高がものすごく高いことをグラフが表しています。
百貨店、スーパー、コンビニの売上げを見てみましたが、その売上高のうちコンビニのひとり勝ちとなっていることが解りました。
日本はコンビニ大国だと改めて実感したデータでした。
出典:経済・物価情勢の展望(2017年4月)-日本銀行
http://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor1704b.pdf
それでは、マーケットです。
米ドル円(くりっく365)-60分足
※チャートは『e-profitFX with株365』から
先週15日にあったFOMC発表直前から荒い値動きとなっています。ここ2日間の安値は15日3時につけた108.78円、高値は16日20時につけた111.43円でした。2日間で2.65円動いていますのその変動幅は通常よりも広くなっています。72時間、120時間移動平均線とは少し離れた位置での展開となっています。今週は落ち着いた展開になるでしょうか。
日経225(くりっく株365)-60分足
※チャートは『e-profitFX with株365』から
先週は20000円ラインを天井とした上下幅280円ほどのレンジ内での展開が続きました。FOMCから日銀の政策金利発表まで事前予想通りの結果が続いたので、値動きも想定内での展開となった模様です。今週も20000円越えをできるかどうかがポイントとなるのでしょうか。
東京金 4月限-60分足
※チャートは『FITS-取引画面』から
段々畑の5段目で流れが変化し、逆に上値が揃う逆段々畑を形成する可能性がでてきました。5段目の4436円では下値ラインでの抵抗がなくすんなりと下値を割り込みそこからの反発を見せました。反発後の相場は高値4489円まで上昇しましたが、この価格は6月14日につけた高値と同水準となります。
目先、下値4457円ラインと高値4489円ライン。どちらが固いのか。その辺が今後のトレンドの分かれ道となりそうです。
さあ、新たな1週間の始まりです。
今週もハッピーな一週間になりますように。
Good Luck!
このコメントはパソコン教室担当者ワイワイの個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。