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経済成長予測と新型コロナの影響

2020年06月30日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

ついに世界の新型コロナウイルス感染者数は1000万人を上回り、50万人以上の方が亡くなってしまいました。

世界中で感染予防策が取られていますが、それでも被害状況は加速しているように思えてしまいます。
日本でもここ数日は感染者数も増加傾向にあるようで数週間後、再び緊急事態宣言が発動されてもおかしくないそんな状況になってきました。

こんな状況が世界中で起きている訳ですから、今年の経済成長が良いはずがありません。

IMFが6月24日に発表した改定見通しはご覧のようになりました。

世界経済見通し(WEO)による最新の成長率予測

2019年 2020年 2021年
世界のGDP 2.9 -4.9 5.4
先進国 1.7 -8 4.8
アメリカ 2.3 -8 4.5
ユーロ圏 1.3 -10.2 6
ドイツ 0.6 -7.8 5.4
フランス 1.5 -12.5 7.3
イタリア 0.3 -12.8 6.3
スペイン 2 -12.8 6.3
日本 0.7 -5.8 2.4
英国 1.4 -10.2 6.3
カナダ 1.7 -8.4 4.9
新興国と発展途上国 3.7 -3 5.9
中国 6.1 1 8.2

 

出典:IMF

ご覧のように2020年の経済成長率は“ほぼ”マイナスになってしまう予測です。特に被害が大きいと予測されているのがユーロ圏です。ユーロ圏全体では-10.2%、フランス、イタリア、スペインに至っては-12%以上のマイナスになるだろうとの予測です。

私たちが生活している日本のGDP成長率は-5.8%となる予測です。

少し話が脱線しますが、予測と予想の違いってご存じですか?

予想は、あくまで自分の主観的考えなので、特に根拠はありません。明日僕はモテモテになるだろうとか、宝くじに当たってお金持ちになっているだろうとか、夏までに5キロ痩せているだろうとか予想してもあくまで個人的主観なので問題ありませんが、予測になるとそうはいかなくなります。予測の場合、その根拠となる科学的根拠が必要になります。
IMFが発表した経済成長は予測であり、その予測には数字的根拠があるということになります。2020年のユーロ圏経済が大幅なマイナス成長になるということは色々なデータに基づいて予測された結果となります。

世界のほとんどの国と地域がマイナス成長のなる中、唯一プラス成長になるだろうと予測されているのが中国です。2020年中国は+1.0%とプラス成長になるとされています。

また、来年の経済成長は、2020年の大幅悪化からのリバウンドが期待されていますが、先進国の戻り幅は、マイナス成長で下落した幅の約半分程度になるとの予測です。
一方、中国を中心とした新興国は、2021年大幅なリバウンドが期待できそうです。来年に向けて投資するのであれば先進国よりも新興国の方が合理的だと言えそうですね。

新型コロナの影響からなかなか明るい話題をお届けできていませんが、早く明るい話題を提供できる時が来ますように。

今日は、IMFの経済見通しについてお伝えしました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・IMF
https://www.imf.org/external/japanese/index.htm

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