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米雇用統計発表と米国10年債利回り

2018年10月05日


皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

本日10月5日は、米雇用統計の発表日です。

アナリストによる事前予想では失業率が3.8%、非農業部門雇用者数が18.4万人増となっています。

直近2回発表前後の米ドル円の値動きはご覧のとおりでした。

米ドル円(くりっく365)1分足-2018年9月7日

失業率  3.9%
雇用者数 20.1万人増

 

米ドル円(くりっく365)1分足-2018年8月3日

失業率  3.9%
雇用者数 15.7万人増

 

直近2回、米ドル円の反応はそれほどありませんでしたが、今回はどうなるでしょうね。

現在マーケットの注目を集めているのが米国10年債利回りです。

アメリカの政策金利は現地時間9月26日、2.00-2.25%に引き上げられました。
米国10年債利回りと政策金利を表したグラフが次のものです。

今年に入ってから政策金利が上昇する中、債券利回りは3%手前の水準での取引が続いていましたが、9月中旬以降は3%を上回る水準で取引されるようになり、昨晩は一時3.232%まで上昇しました。

米国債の上昇は、日本の債券価格にも影響を与えています。
下のグラフは、今年に入ってからの日本の10年債利回りの推移です。

米国債と日本国債との利回りの差が影響しているようで、米国の金利上昇が日本国債の金利を引き上げているようです。

米国債利回り上昇の影響を受けている代表格が株式市場です。

金利の上昇は、株価が下がる展開を生み出します。

ご覧のチャートは昨晩のNYダウ(くりっく株365)のチャートです。

NY株式市場の立会時間は現地時間9時30分から16時00分までです。現在NYはサマータイム期間なので日本時間22時30分から翌朝5時00分までがそれに該当します。

チャートを見ると一目瞭然ですが、くりっく株365市場でも価格が変動するのは、現地で取引がおこなわれている時間帯です。

昨日債券市場が上昇したことを受け、株が売られることになりました。

株価が下げたことを受けて値下がりしたのが原油価格です。

NY原油は、2.08ドル安の74.33ドルまで値下がりしました。
株価を下落による景気後退懸念から石油需要が縮小するのではないかとの見解が優勢だったようです。

まとめるとご覧のようになります。

債券の上昇 ⇒ 株価の下落 ⇒ 原油価格の下落

冒頭でもお伝えしましたが、本日は米雇用統計の発表があります。
労働市場が好調な状況は、利上げの速度を加速させる要因になりますが、債券利回りの上昇は株価の引き下げ要因にもなりますので、株式市場がメインな方にとって判断に悩む局面かもしれません。
一方、為替(FX)がメインな方にとっては、米国債上昇がドル買いを優勢にする局面でもありますので、トレードはしやすい局面なのかもしれません。

今晩の雇用統計発表は日本時間21時30分の予定です。

どうなるでしょうね。

明日から3連休ですが、また台風がやってきていますのでお出かけを予定されている方は台風の動向にご注意ください。

それでは良い週末を。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・Yahoo.com
https://finance.yahoo.com/quote/%5ETNX?p=^TNX

・財務省
https://www.mof.go.jp/jgbs/reference/interest_rate/index.htm

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