相場分析-日経225を割り算してみる
2018年02月20日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
昨日のブログでは、米ドル円相場が円高ドル安方向に進む中、日経225は上昇する逆相関な値動きになっていることを書きましたが、長期的にみるとこの二つの関係はどうなのかもう少し分析してみようと思います。
日経225と米ドル円のチャートを並べたものが次のものです。
※ポジショントレーダーPROより
上が日経225、下が米ドル円ですがチャートの形は同じような形をしているように見受けられます。もう少し細かくみていきます。
日経225の価格を米ドル円のレートで割ってみる。
昨日の日経平均株価終値は22149円、本日8時18分現在の米ドル円レートは106.63円ですので日経平均株価22149円を米ドル円106.63円で割ると207.71になります。
株価指数を為替レートで割っていますので、算出された数値207.71は米ドル建ての日経平均株価になります。
これだけではよく分からないので過去の数値と比較してみます。
日経225÷米ドル円
※ポジショントレーダーPROより
データは1997年からありますので約20年分です。
このデータから2つの事が分かります。
(1)207.71ドルは高水準
過去のデータと比較すると現在の207.71ドルという値はとても高い水準であることをデータは示しています。
(2)トレンドが変化するとそのトレンドは年単位でつづく
上昇トレンドから下降トレンドに変化した際、そのトレンドは1年以上の長期に渡って継続しています。現在の株高上昇トレンドもいずれ終わりが来るわけですが、トレンドが下降トレンドに変化した時には年単位でその動きが続くようです。
他のデータで割ったらどうなるでしようか。
TOPIX
日経225÷TOPIX
※ポジショントレーダーPROより
株価指数を株価指数で割ってみました。いまさらですが、日経225は日経新聞社が選んだ日本を代表する225銘柄の平均値ですが、TOPIXは東証一部に上場する全銘柄の平均値です。さすがにどちらも同じような値動きになります。ここ数年は12.5前後に落ち着いています。
原油(ドバイ原油円建て)÷日経225
※ポジショントレーダーPROより
原油価格は株価に影響があるのでしょうか。原油と日経225では原油価格のほうが高いので分母と分子を逆にしました。
データは日足ですが、原油価格と日経225の値動きに規則性があるようです。去年の秋以降、原油価格は日経225の約1.8倍から1.9倍くらいの価格で推移しています。少し期間を広げても1.6から2.1倍の間での推移となっており、一定のレンジがあるようです。
原油と日経225を利用した裁定取引が行われている表れなのでしょうか。
今回は日経225を色々な価格で割り算してみましたが、割ってみることで新たな何かが発見できるかもしれません。お時間がある方は試してみてください。
それでは、今日も素敵な一日になりますように。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。