最近の価格変動を振り返る
2020年03月06日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
新型コロナウイルスの世界的感染拡大の影響から、ここ数日相場は荒い展開が続いています。
通常よりも大きな値動きが続いていますので投資をする際には、いつも以上にリスク管理を徹底する必要があります。
下のグラフはNYダウの一日の変動幅を現したものです。
NYダウ
高値、安値、前日終値の内、最も高かった価格から最も安かった価格を引いたものが一日の変動幅です。変動レンジとかTrue Rangeとも言います。
説明するまでもないですが、2月後半から変動幅は急激に拡大しており、2月後半以降は、連日1000ドルを超える変動が続いています。
各月の変動はご覧の通りでした。
各月の一日あたり変動平均
11月 | 164 |
12月 | 195 |
1月 | 283 |
2月 | 494 |
3月※ | 1256 |
※3月は3月5日時点
11月から1月までは100ドル台から200ドル台程度の変動でしたが、2月後半から変動幅は拡大し3月に至っては平均で1256ドルも変動しています。
当社で取り扱っているくりっく株365のNYダウ証拠金取引や大阪証券取引所で取引されているNYダウ先物は、「NYダウ×100円」ですので、11月であれば平均して「164×100円」で16,400円の損益がだったわけですが、3月(3月5日時点)は「1256×100円」で125,600円の損益に拡大している訳です。
日経平均株価
各月の一日あたり変動平均
11月 | 224 |
12月 | 178 |
1月 | 293 |
2月 | 410 |
3月※ | 519 |
※3月は3月5日時点
2月後半に1000円を上回る変動が2回ありましたが、NYダウのように数字連続して大きな変動になることはなく数日たつと変動幅が落ち着く傾向にあるようです。そのため、変動幅を月で平均したデータでも3月の変動幅を通常時と比べても2倍程度で収まっています。まだ危機的状況ではないのかもしれませんね?
ドル円
各月の一日あたり変動平均
11月 | 0.45 |
12月 | 0.42 |
1月 | 0.51 |
2月 | 0.74 |
3月※ | 1.36 |
※3月は3月5日時点
2月の後半からドル円の値動きは荒くなり1円以上の価格変動が起きる日が続いています。特に3月に入ってからは値動きが激しくなり2月28日には2.21円も動きました。通常時と比べて3倍ほど荒い値動きになっています。
東京金
各月の一日あたり変動平均
11月 | 37 |
12月 | 30 |
1月 | 57 |
2月 | 56 |
3月※ | 139 |
※3月は3月5日時点
普段安定した値動きをしている東京金も値動きが激しくなってきています。通常であれば一日の変動幅は50円未満で50円のラインを上回る日は数えるほどしかありませんが、2月後半は状況が一転し、荒い展開になっています。
いずれの銘柄も荒い値動きになっていることが確認できましたが、投資をする際に考慮しなければならないのが、最大に動いた時どれだけ動くかです。
ここ4カ月のデータでは、ご覧のようになりました。
・NYダウ 1378ドル
・日経225 1051円
・米ドル円 2.21円
・東京金 313円
めったに起きない変動かもしれませんが、その変動が起きた時に対応できるようにしておかないとロスカットになったり、大きな損失が発生したりしてしまいますので、その備えが必要です。
なお、今晩は米雇用統計の発表があります。失業率が3.6%、非農業部門雇用者数が17.5万人増の予定です。
週末、2月の中国貿易収支が発表されます。新型コロナが中国の貿易にどの程度影響を及ぼしているのか。結果次第では週明けの相場に影響してきますのでご注意を。
それではよい週末をお過ごしください。
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