景気後退観測と株価のずれ
2019年08月30日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
あっという間に8月30日。来週からは9月ですね。私が子供の頃は8月31日まで夏休みでしたが東京都でも半数近い学校で8月中に2月期がスタートしているようです。
夏休みの宿題が終わっていないお子さんは、今週末は大忙しになるのかもしれませんね。
さて、先週から景気後退(リセッション)とネガティブなの話が続いていますが、永久に好景気が続くことはないので、その時期と影響を予測し備えておくことは重要になってきます。
直近で世界的な景気後退が起きたのは、ご存知リーマンショックの時ですよね。
今日はリーマンショックの前後で各国の四半期GDPがどのように変化していったのかをおさらいしてみたいと思います。
データは前回同様、OECDのものです。
リーマンブラザーズが破綻したのが2008年9月15日でした。四半期でいうと2008年-Q3がその時期に該当します。
リーマンショック前後における各国の四半期GDPを表にしたものが次のものです。
前回もお伝えしましたが、欧米における景気後退(リセッション)定義は2四半期連続してGDPがマイナスだった時です。
問題は、リーマンが破綻した2008-Q3の結果が発表される前に2連続でのマイナスが発生し、景気後退していたかどうかです。
2008-Q2時点で景気後退となっていた国はG20参加国の中にはありませんでした。
これってすごいことですよね。
世界的な景気後退と判定されるのは2008-Q3、Q4の結果が発表された時ですので、リーマンショックがあってから数カ月から半年近く経過してからになります。
震源地であるアメリカも2008-Q2がプラスでしたので、景気後退が確定するのは2008-Q4が発表された後ということになります。2008-Q4のGDP速報値が発表されるのは2009年2月なので、景気後退が発表された時点で株価はすでに下がってしまっていた訳です。
NYダウ
上のチャートは2007年から2010年に掛けてのNYダウチャートです。
2009年2月は大底近辺ですよね。
リーマンショック以降、ほとんどの国がマイナスになってしまい世界的な景気後退になってしまいましたが、景気後退が確定するタイミングと株価には、ズレが生じるようです。
上手にトレードするためには、この先どうなるのか。ある程度先見の目が必要だということになります。
相場って奥が深いですね。
今週もありがとうございました。
来週は遅い夏休みをいただいているので、1週間コラムの更新はございません。
ご了承ください。
それでは皆様良い週末をお過ごしください。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・Quarterly GDP-OEC
https://data.oecd.org/gdp/quarterly-gdp.htm