景気動向指数が悪化しても材料視されず
2019年12月10日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
とこで皆さんの職場は景気が良いですか???
良い会社、悪い会社それぞれだと思いますが、日本の景気は内閣府が発表している「景気動向指数」にて判断されます。
働いている人たちが肌で感じる感覚は関係なく、景気一致系統に採用されている9つの指数がどうなったのかで判断されており、その数値が先月発表されたものと比べてプラスだったのかそれともマイナスだったのかによって景気基調がどうなっているのかを判断します。
先週金曜日に発表された景気指数は、先行指数が先月よりも0.1ポイント悪化して91.8、一致指数が6.3ポイント悪化して94.8となってしまいました。
一致指数がめちゃくちゃ悪くなっています。
下のグラフは2016年以降の景気動向指数(CI指数)の変動です。
景気動向指数(CI指数)
※出典:内閣府
赤い折れ線グラフは現在の景気動向を示す一致指数です。9月と比べて10月の結果が6.3ポイントも悪化しており、そのことはグラフでもはっきりと確認できます。
一致指数に採用されている各指数の結果はご覧の通りです。
一致指数採用指数
生産指数(鉱工業) | -4.2 |
鉱工業用生産財終価指数 | -3.1 |
耐久消費財出荷指数 | -7.1 |
所定外労働時間指数(調査産業計) | |
投資財終価しすう(除輸送機器) | -8.8 |
商業販売額(小売業) | -16.3 |
商業販売額(卸売業) | -12.7 |
営業利益(全産業) | |
有効求人倍率(除学卒) | 0 |
※出典:内閣府
指数を個別に見ても悪いですね。
ということで景気動向は、「悪化」を示している。というのが基調判断になります。
今回発表された景気動向指数は、株式相場の材料として捉えられていないのか、発表以降も年初来高値近辺での推移が続いています。
世界的に株式市場は強気のマインドが続いているように見えますが、温度感が変化した時には、大きく下落するシナリオも考えられそうですね。
今週は、ビックイベントが続きます。
・FOMC
・イギリスの総選挙
・トルコの政策金利発表
13日
・日銀短観
15日
・米 追加関税発動期限
どうなるでしょうね。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・統計表一覧:景気動向指数 結果-内閣府
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/di.html