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時は金成り

2019年06月11日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

巷では、老後資金2000万円問題が話題になっています。
人生100年時代に突入老後の生活費は自助で2000万円用意しなければならないのか、それとも年金でなんとかしてくれるのか。

どちらなのか解りませんが、年金だけで生活することが厳しくなる可能性があるのであればそれに向けてある程度蓄えを用意しておく必要があります。

下のグラフは世帯主の年齢階層別貯蓄と負債現在高の推移です。

世帯主の年齢階層別貯蓄と負債現在高

※総務省統計局

ご覧のように60代の貯蓄現在高は2327万円となっており、仮に負債である207万円を引いたとしても今回話題となっている2000万円を上回っています。

60代に関しては問題はなさそうです。

50代の貯蓄現在高は1778万円で、負債現在高は683万円なので差し引くと1095万円になります。計算上、現役を引退する前にギャップである905万円の貯蓄を生み出す必要があります。

40代はもっと深刻です。貯蓄現在額は1012万円ですが、負債現在学はそれを上回る1105万円ですので差し引きマイナス93万円になります。2000万円貯蓄するためには2093万円貯蓄を増やす必要があります。特に40代は子供の教育費など何かと出費が多い時期なので貯蓄するといっても一筋縄ではいかなさそうです。

何歳まで働くのか解りませんが、人生100年なのであれば70歳で引退してもその先30年、65歳で引退したら35年もの間生活しなければなりません。引退後は○○がしたいなんてこと考えられている方も多いとは思いますが、趣味の世界はお金がかかるので充実した老後生活を送るためにも蓄えは重要になってきます。

2000万円という貯蓄を作るのにどのくらいの年数が必要なのかをまとめました。

・2000万円を 5年で貯めるには、年利0%だと毎年400万円
・2000万円を10年で貯めるには、年利0%だと毎年200万円
・2000万円を15年で貯めるには、年利0%だと毎年133万円
・2000万円を20年で貯めるには、年利0%だと毎年100万円
・2000万円を25年で貯めるには、年利0%だと毎年 80万円

「時は金なり」の本来の意味は「時間はお金と同じくらい重要である」という意味ですが、貯蓄は時間を掛けて形成していくものなので「時は金成り」という側面ももっています。

老後なんてまだまだ先だと思われていると思いますが、まだまだ先だと思っている今がチャンスです。

早いうちに貯蓄プランと資産用プランを形成することをお勧めします。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・家計調査報告(貯蓄・負債編)-
https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html

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