春節と中国人観光客
2022年02月01日
皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
早いもので2022年も1ヶ月が経過しました。
日本では月が1月から2月に替わるだけですが、お隣の中国では春節(旧正月)を迎え、今週は大型連休になります。特に今年は4日(金)から北京オリンピックが開催されるので特別な春節になるはずだったのですが、新型コロナウイルスの影響からお祭りモードとはいかないようです。
思い起こせば数年前の春節では、日本国内の観光地、ホテル、商業施設、どこに行っても中国人観光客で溢れかえっていましたね。
店先に「Union Pay 銀聯」のステッカーを張ったお店がどんどん増えていったのが印象的でした。
さて2010年以降、毎年2月に訪日した中国人の数を比較したのが次のグラフです。
訪日中国人(2月)
※出典:観光庁
2015年ごろから春節に日本を訪れる中国人の数は増加しはじめ、2019年の2月には723,600人の方が日本を訪れました。経済効果としては1千億円以上あったはずです。
それが、コロナウイルスへの感染が確認された後は大きく減少し、昨年(2021年)の2月に日本を訪れた中国人の数は、僅か1,747人でした。
・観光 40人
・商用 201人
・その他 1,506人
昨年2月、観光で日本を訪れた方は僅か40人、商用で訪れた方も201人しかいませんでした。
今年に入って状況が改善しているとは言えませんので、春節で来日する中国人の数が再び増加することは今年も期待できませんね。
日本の観光産業は、外需の影響を大きく受けます。Go Toキャンぺーンなどを実施して国内需要を増加させても日本人観光客が利用する金額は外国人観光客には到底及びません。
日本の観光産業を支える意味でも来年の春節にはコロナが落ち着き、再び中国人観光客が溢れる昔のような状態になることを願うばかりです。
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