日本だけ物価が上がっていないということ
2018年09月05日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
先週末、自転車屋さん(ロードバイクのお店)に行った際、ある人が言っていた話ですが、「最近、100万円以上もするトップグレードの自転車が当たり前のように売られているけど、10年前はそんなこと無かったよね。」なんて内容の会話がありました。
たしかに10年前は100万円以上するような自転車はほとんど売られていなかったように思います。
調べてみると2018年モデルで、110万円以上しているアメリカのメーカーが作る最高級バイクが、2008年モデルだと当時の定価76万円で売られていました。
10年間の間に40万円も価格が上昇した計算になります。
ロードバイクの価格高騰を招いた要因は何なのか。
今日はそのあたりについて考えてみたいと思います。
日本で売られている主なロードバイクのメーカーは、欧州企業、アメリカ企業、台湾企業がほとんどです。もちろん日本のメーカーもありますが、人気なのは海外ブランドのバイクです。基本的に自転車の価格は、世界中どこの国で買ってもそれほど変わりません。
ロードバイクの価格は高騰した要因として物価の問題が考えられます。
下のグラフはG7加盟国の物価変動を表したものです。
物価変動-G7(1999年=100)
※出典:IMF
1999年を100とした際の変動ですが、ご覧のとおり日本だけ物価上昇していません。G7の中では、フランス、ドイツ、イタリア、アメリカあたりは、主要な自転車ブランドがある国です。
1999年を100とした2018年の物価は、カナダが136.5、フランスが129.6、ドイツが128.4、イタリアが135.1、日本が101.7、イギルスが139.2、アメリカが141.7です。
日本以外の6か国は1999年と比べ1.3倍から1.4倍ほどに物価上昇していますが、日本だけが101.7とほとんど上昇していません。
ちなみに物価が1.4倍に上昇しているということは100万円で売られていたものが140万円で売られているということなので日本以外の先進国の人から見れば、ロードバイクの価格が特別高くなったと感じることは無いようです。
日本の物価は上がっていないため、多くのモノが約20年前と同じ価格帯で購入することができますが、外国の物価が価格水準になっている商品については価格が高騰しているのでそのようなギャップが生まれてきます。
物価が上昇していないことにメリットとデメリットを感じた週末でした。
何かの参考になれば幸いです。
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