新型コロナウイルスと病床数
2020年02月05日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
毎日新型コロナウイルスの被害状況が報道されています。
中国における新型コロナウイルスへの感染者数は20000人を上回ってしまいました。
厚生労働省のホームページによると日本国内での感染者数は16名です(2月4日12時時点)。
一番初めに感染が確認されたのは1月15日のことでその方は現在退院されていますが、それ以外の15名は現在入院されています。
中国の湖北省武漢では、新型コロナウイルスに感染した肺炎患者1000人を受けいれる専門病院を突貫工事で建設しましたがそれでも増え続ける患者を受け入れられる医療体制が追い付かない状況が続いているようです。
対岸の火事のように感じてしまいますが、すぐ隣の国で起きている出来事なので他人事ではありません。
もし、日本の感染者数が爆発的に増えた場合、受け入れらる環境はあるのか不安になりますね。気になったので調べてみました。
まず、東京都にある病院の病床数は、ご覧のようになっています。
療養病床及び一般病床
基準病床数 96491
既存病床数 106790
過不足 10299
精神病床
基準病床数 18576
既存病床数 21943
過不足 3367
結核病床
基準病床数 254
既存病床数 412
過不足 158
感染症病床
基準病床数 132
既存病床数 124
過不足 △8
※東京都福祉保健局HPより(平成31年4月1日現在)
日本の首都である東京都の療養病床及び一般病床は10万弱ほどです。東京都の人口は1394万人なので、100人に1人分の病床もないことになります。さらに感染症病床になると基準病床数は132床しかありません。約10万人に1床分しかない訳です。
もしこのまま新型コロナウイルスの感染者数が日本国内でも増え続けていったとするとあっという間に病床は埋め尽くされてしまい、受け入れ可能な医療機関が無くなってしまう。そんな可能性も否定でいない状況です。
日本全国でみても感染症病床を有する指定医療機関は348医療機関しかなく、そのうちが感染症病床は1712床しかありません。
今回の騒動による経済への影響が気になりますが、日本国内で爆発的な増加が発生した際に受け入れられる医療機関はすぐにいっぱいになってしまい、満足な医療サービスを受けることができなくなる可能性もありそうですね。
今日は、日本の病床数についてのお話しでした。
うがい手洗いを習慣化して感染しないように気をつけましょう。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・東京都保健医療計画上の既存病床数の状況
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/iryo_hoken/kanren/kizonbyoushou.html
・「東京都の人口(推計)」の概要(令和元年10月1日現在)
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2019/10/31/06.html
・令和2年1月28日官報(号外特第4号)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000589748.pdf