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始値の上げ下げとその日の相場展開(日経平均株価)

2018年10月15日


皆さん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

先週は、NY株式市場の下落をきっかけに世界同時株安が起きてしまいました。

事の発端はNYダウの大幅安でした。これまで好調だったアメリカ株式市場への警戒感から売り注文が膨らみ大きく売られる展開になりました。

先週一週間でみれば、NYダウは4.2%も下落した計算になります。

4.2%の下落と言われてもあまりピンと来ないかもせれませんが、現在の米国債10年ものの利回りは3.14%ですので、わずか1週間で利回りを上回るほど下落したことになります。

週明けの東京株式市場は前日比で300円以上下げる展開となっています。午前の取引は、上海、香港、シンガポール、台湾、オーストラリアなどがマイナス圏での取引になってしまいました。マイナス圏での取引は午後も続いています。

株式市場は先行き不安感が拭えない状況が続いていますが、相場なので、永遠に下がり続けるなんてことはなく、どこかのタイミングで底を打って反転するはずです。

今日は、日経平均株価のデータを元に価格変動を4つのパターンに分類し、翌日の相場がどのパターンで展開されることが多いのかを考えてみたいと思います。

1.前日比

一般的な前日比は、当日の終値と前日の終値を比較します。テレビや新聞、ネットなどで報道されている前日比がこれです。

これをもう少し細かくすると、当日の始値と前日の終値を比較したもの。当日の終値と当日の始値を比較したものに分類することができます。

2.当日の始値と前日の終値

東京の現物株式市場は前場が9時から11時30分、後場が12時30分から15時までです。前日の終値とは前の日の15時時点での価格を指し、当日の始値とはその日の9時の値段を指します。
東京市場が閉まっている時間、世界の株式市場では、活発に売買がおこなわれ、その流れを受けて東京の取引がスタートします。
したがって、取引が始まる午前9時の段階ではある程度海外市場での流れを汲んだ相場展開となることがほとんどです。

3.当日の終値と当日の始値

9時に取引がスタートした後、売り買い様々な注文が取引所でおこなわれます。立ち合い中上昇下降を繰り返し、15時にその日の取引が終了します。

前置きが長くなってしまいましたが、相場展開をパターン化すると「当日の始値と前日の終値」を比較し、上昇していたか下降していたか。その後は、その流れを継承するかどうか。で分類することができます。

継承するパターン

・始値で上昇し、その後さらに上昇した
・始値で下降し、その後さらに下降した

反転するパターン

・始値で上昇し、その後さらに下降した
・始値で下降し、その後さらに上昇した

上記の4パターンです。

2016年1月4日から2018年10月14日までのデータ684日を分類すると
・始値が前日終値よりも上昇した日は348日、
・始値が前日終値よりも下降した日は335日でした。

肝心なのはここからです。

始値で上昇した際、その後の値上がりを期待して買った方が良いのかどうかです。
・始値で上昇し、立会時間中さらに上昇した・・・162日
・始値で上昇し、立会時間中下降に転じた ・・・186日

始値で上昇していた時、その後の上昇を期待して買っても値下がりすることが多いようです。

始値で下降した際、その後のさらに値下がりするのかどうかです。
・始値で下降し、立会時間中に上昇に転じた  ・・・168日
・始値で下降し、立会時間中にさらに下降した ・・・167日

データから言えることは、始値で下降した後の相場が上昇する確率はほぼ50%で傾向はありませでした。

一方、始値で上昇した後の相場が下降する割合は、53.44%。継続して上昇した割合は46.55%でした。上昇した後は利益確定の売りが値下がりを生み出しているのでしょうか?

過去のデータを見る限り、始値が上昇した後に相場が上昇するパターンは最も割合が少なかったようです。

株式市場は荒れた展開が続いています。

慌てて売買するのではなく、落ち着いた対応をした方が結果的によく行くのかもしれません。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。

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