各国における自動車メーカー別生産数
2018年05月16日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
昨日の記事で自動車メーカー別の生産台数について調べましたが、今日はそれらがどこの国で生産されているかについて調べてみたいと思います。
データソースは、国際自動車工業連合会(OICA)のホームページです。
早速ですが、データを見ていきたいと思います。
2016年、生産台数が多かったメーカーベスト7はご覧のとおりです。
1.TOYOTA
2.VOLKSWAGEN
3.HYUNDAI
4.G.M.
5.FORD
6.NISSAN
7.HONDA
ベスト7には日本に本社を置く会社が3社、アメリカが2社、ドイツ、韓国が1社ノミネートしております。
各社がどこの国で生産しているのかをまとめた表が次のものです。
出典:OICA 作成:フジトミ
例えばTOYOTAが2016年に日本国内で生産した自動車の数は4,035,186台でした。トヨタが2016年に生産した自動車の台数は約1021万台ですので約6割は国外での生産ということになります。
この表を細かく見ていくと色々なことが見えてきます。
まず気がつくのが日本での生産台数です。日本の欄に数字があるのは、トヨタ、日産、ホンダの3社だけなので、日本のメーカー以外で現在日本に生産ラインを持つ大手自動車メーカーは無いといえます。
フォルクスワーゲンの生産拠点は、イギリス、中国、ドイツの3国です。特にイギリスは生産台数の半数近い494万台もの生産数をほこり、フォルクスワーゲンの生産工場となっているようです。
3位のヒュンダイは、韓国の自動車メーカーだけあって韓国、中国での生産数が多くなっています。ヨーロッパでの生産はほとんどなく、アジアから太平洋地域中心のビジネス展開をしているようです。また、韓国で生産しているのはヒュンダイ、G.M.、日産の3社だけで、韓国は海外企業の生産工場とはなっていないようです。
何かと話題のアメリカに本社を置く、G.M.とフォードは、アメリカ国内での生産数が最も多くなっていますがそれに次ぐ生産数を誇るのが中国です。アメリカと中国の貿易摩擦は激しいものになっていますが、アメリカの大手自動車メーカーは中国で自動車生産をしているのが現状なようです。
日産とホンダは、日本に本社を構える企業ですが、日本国内で生産される台数よりも中国とアメリカで生産される台数のほうが多い現状となっています。すでに多くの自動車をアメリカ国内で生産しています。
データを見てすごいと感じたのがトヨタの日本での生産数、フォルクスワーゲンのドイツ・イギリスでの生産数、そしてヒュンダイの韓国での生産数です。いずれの企業も世界中に工場を構える大手企業ですが、自国での大量生産を実現しており、大きな雇用を生み出しています。
5月11日にトランプ大統領が提案したアメリカ国内での生産台数を増やす依頼に応じることはできるのでしょうか。
数字だけみると課題は多いように感じてしまいます。
本日は各国における自動車メーカー別生産数についてのお話でした。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
参考文献:
OICA(http://www.oica.net/category/production-statistics/2016-statistics/)