収益を上げるには、首から上を働かせる! ー発明王と金融ー
2018年05月17日
こんにちは!チーフテクニカルアナリストの山口です。
今回は、日本の竹をフィラメントに利用した白熱電球の開発や、蓄音器・映写機などの発明で有名な発明王トーマス・エジソンと金融業界、投資についてお伝えします。
・きっかけは、「株式相場表示機」
アメリカで大陸横断鉄道が開通した1869年、エジソンが22歳のときに発明したのが「ストック・ティッカー・マシン=株式相場表示機」で、ティッカーテープと呼ばれる紙テープに銘柄と価格情報を刻印する機械でした。
この発明の特許の売却で大金を手にしたエジソンは、この資金を元手に会社を立ち上げます。
※現在、ティッカーとは、株式相場表示機の刻印時の音(Tick)に由来し、米国における日本の証券コードのようなものです。
・コーヒーブレイク「ティッカークイズ」
1問目 ティッカーコード「GE」は?
2問目 ティッカーコード「MS」は?
3問目 ティッカーコード「BA」は?
4問目 ティッカーコード「GS」は?
5問目 ティッカーコード「AAPL」は?
答えは、最後に
・ジェネラル・エレクトリック社と金融王JPモルガン
1877年に蓄音器の実用化を果たしたエジソン(当時30歳)は、1878年(当時31歳)にエジソン電気照明会社(のちのゼネラルエレクトリック社=GE社)を設立。この会社の出資者が、金融王ジョン・ ピアポント・モルガン(JPモルガン)です。しかし、すったもんだがあって、電力事業は上手くいかず、エジソンは1892年(当時45歳)に、出資者のJPモルガン達により、社長を解任されてしまいます。
※テスラ・モーターズの社名にもなったニコラ・テスラや、テスラとモルガン家との関係にも触れたいのですが、今回は割愛。
ちなみにGE社はダウ工業株30種平均(NYダウ平均株価)を構成する銘柄で唯一1896年5月26日の算出開始以来残っている会社として有名です。
・エジソンの名言と「投資」
エジソンの名言に「首から下で稼げるのは1日数ドルだが、首から上を働かせれば無限の富を生み出せる」というものがあります。しかし、努力家の発明王エジソンと、金融王モルガンを比べると実際に首から上を働かせていたのは金融王モルガンではないでしょうか?
日本では、元は上杉鷹山の言葉で、先ほどのエジソンの名言と同じ意味を持つ「働き一両、考え五両」という相場の格言があります。
資産運用に限らず、仕事であっても「首から上を働かせる」=世の中の流れを読み、そこから収益をあげることを考え、行動するのが大事だと思います。
クイズの回答
1問目 ティッカーコード「GE」はゼネラルエレクトリック社
2問目 ティッカーコード「MS」はモルガンスタンレー
3問目 ティッカーコード「BA」はボーイング社
4問目 ティッカーコード「GS」はゴールドマンサックス
5問目 ティッカーコード「AAPL」はアップル社