人種別にみた雇用統計-失業率編
2018年04月12日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
昨日は、雇用統計がどうして非農業部門雇用者数なのかを考えてみました。
今日は、アメリカの人種別人口構成と失業率について考えてみたいと思います。
アメリカは、移民の国と言われていますが、その名が示すとおり色々な人種の人達が生活しています。
ヨーロッパ系だったり、アフリカ系だったりと色々な人がいますよね。
私はアメリカ本土に行ったことがないので色々な人種の人がいっぱいいるイメージですが、実際はどうなのでしょうか。
Wikisourceによると、2010年の国勢調査の結果、その総人口は3億874万人だそうで、そのうちの2億2355万人がヨーロッパ系民族だそうです。割合で言うと72.4%がヨーロッパ系民族ということになります。
次いで多いのがヒスパニック・ラテン系の人達でその割合は16.3%。アフリカ系の人達が12.6%。アジア系の人達が4.8%となっています。
ネイティブアメリカの方はわずか0.9%しかいないので、99%の人が国外からやってきたかその子孫ということになります。
以上のデータから人口の70%以上がヨーロッパ系民族だということがわかりました。
さて、調べてみたいのは失業率です。
失業率について
非農業部門雇用者数同様、雇用統計で発表される失業率は1948年分から公表されています。長い歴史の中でどのような変化があったのかを知ることができます。
この70年間、悪いときが10%くらい、良いときは3%から5%くらいで推移していました。
先ほど見たようにアメリカには色々な人種の人達が生活していますが、このデータを人種別で見るとどうなるでしょうか。
2018年3月の失業率は4.1%でしたが、それを人種別にみると次のようになります。
総失業率 4.1%
ヨーロッパ系 3.6%
アフリカ系 6.9%
ヒスパニック・ラテン系 5.1%
アジア系 3.1%
人種によって失業率が違うようです。
データをグラフにしたものが次のデータです。
黄色い線が全体の失業率ですが人種によって失業率に違いがでています。
期間をもう少し狭くして2007年以降に絞るとご覧のようになります。
もしかしたら先行する指標があるのではないかと考えましたが、データを見る限り、変動時に、先行するような線はありませんでした。
雇用統計発表時、注目されるのは雇用統計と非農業部門雇用者数ですが、それ以外にも細かなデータが発表されています。
データが投資に役立つかどうか調べてみないと解りませんが、ご興味がある方は時間があるときに調べてみると面白いかも知れません。
労働省労働統計局
https://www.bls.gov/data/
本日はこの辺で
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参考文献:
アメリカ合衆国の人口統計データ-Wikisource(https://ja.wikisource.org/)
労働省労働統計局(https://www.bls.gov/data/)