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レアアースの生産量と埋蔵量

2019年05月30日

皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

中国共産党の機関紙がアメリカへのレアアース輸出を規制するとの論評を掲載したことからNY株式大きく下落しました。

現在世界で使われているレアアースのほとんどは中国で産出されたものなので、中国がレアアースの供給をストップするということはそれを輸入している国にとって大きな痛手となってしまいます。

中国がレアアースを米中貿易協議の切り札として使ってくるのであれば、レアアースがどんなものなのか知っておいた方が良さそうですね。

そこで今回はレアアースについて調べてみたいと思います。

レアメタルとレアアースの違いについて

レアメタルは、存在量が比較的少なく、流通量が少ない非鉄金属を指します。
主な用途は、リチウムイオン電池、X線源、耐熱性ガラス、航空機機体、スポーツ用品、光触媒、磁石、電池、LEDなどなど色々なところで使われています。

レアアースは、レアメタルのうち、元素記号表21.スカンジウム、39.イットリウムと57.ランタンから71.ルテチウムまでを指します。日本語では希土類(きどるい)元素またはレアアースと呼ばれています。

レアアースは照明器具、ランプ、蛍光体、光学ガラス、永久磁石、排ガス還元触媒、光ファイバー、レーザー素材、夜光塗料、光磁気ディスク、レーザーメスなど色々なものに使われています。

我々の生活に欠かせない多くの電子機器にレアメタル、レアアースが使われている訳です。
これが米中貿易問題のカードとして使われそうになってきました。

2009年のデータですが、レアアース生産のほとんどが中国によるものです。
レアアース生産量

出典:国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

生産量の97%が中国ですので中国の独占状態となっています。

一方、埋蔵量はご覧のようになっています。
レアアース埋蔵量

出典:国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

埋蔵量は中国だけという訳ではなさそうです。コスト面などで生産をおこなっていないアメリカ、オーストラリア、CIS、その他の地域にレアアースが埋蔵されていることがわかっていますので、そちらから生産しようと思えばできるようです。

今後、米中貿易問題からレアアースの構図に変化が生じるかも知れませんね。

今日はレアアースの生産量と埋蔵量についてお伝えしました。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。


参考文献:
・国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
https://www.nirs.qst.go.jp/
・国立研究開発法人物質・材料研究機構
https://www.nims.go.jp/siteinfo/site-policy.html

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