ベトナム、ネパールの留学生の話
2019年01月17日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
昨日のコラムでは現在日本にいる20歳の外国人について調査しました。
その結果、現在20歳の外国人の方で最も多いのはベトナムの方だということが解りました。
今日はそのデータをもう少し掘り下げて見たいと思います。
先週成人式を迎えた20歳のベトナムの方々は何を目的として日本にやってきているのか。
答えは留学です。
下の表は日本で生活している外国人留学生の人数です。
国名 | 2018年 |
中国 | 122,776 |
ベトナム | 80,683 |
ネパール | 28,001 |
韓国 | 17,097 |
台湾 | 10,127 |
外国人留学生で最も多いのは中国籍の方で、ついでベトナム籍、ネパール籍の方が日本にやってきています。
ベトナムやネパールと言われてあまりピンとこない方も多いのではないでしょうか。
ベトナムとネパールはここにあります。
ベトナム
ネパール
とにかく、多くの若者がベトナムやネパールなどから留学してきています。
何故ベトナムやネパールからの留学生が多いのか。
そこには日本政府が平成20年に掲げた「留学生30万人計画」が関係しているようです。
http://www.kantei.go.jp/jp/tyoukanpress/rireki/2008/07/29gaiyou.pdf
この計画は2020年までに外国人留学生を30万人受け入れることを目指すものです。
計画書によると、母国であらゆる留学情報の入手が可能になり、母国での入学手続きが可能になり、留学後は安心して勉学に専念できる環境への取り組みを実施するとの内容です。
この計画によって実際の留学生の数がどのようになったのかというとご覧のようになりました。
上のグラフの青い棒グラフが2012年、赤い棒グラフは2018年における留学生の数です。
ある特定の国が大幅に増加しており、逆に昔から馴染みがある韓国などは留学生の数が減少しています。特にベトナム、ネパールからの留学生数は異常な速度で増加しています。
その結果、留学生の総数は、2018年時点で324,245人と30万人の目標に到達しました。
彼ら留学生の目的は勉学ですが、学校に通いながら原則週28時間までは労働することが認められているため、学業と労働のどちらが主なのかわからなくなるような留学生も多いようです。
そういえば、最近コンビニや飲食店などに行くと20歳前後と思われる外国人の方に接客されること増えてきたと思いませんか?
もしかするとその人は留学生かもしれません。
最近、外国人の方増えた背景にはそのような事情があるようです。
今日は、外国人留学生について掘り下げてみました。
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参考文献:
・「留学生30万人計画」骨子の策定について-文部科学省
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/07/08080109.htm
・在留外国人統計-法務局
http://www.moj.go.jp/housei/toukei/toukei_ichiran_touroku.html