皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。

トルコリラ円の下落が止まりません。

8月7日早朝5時30分以降、相場が急落し一時20.19円まで値を下げました。

トルコリラ円（くりっく365）-1分足

※チャートはフジトミの取引画面から

ロイター通信によるとトルコ中央銀行は、市中銀行が中央銀行に預ける外貨準備率の上限を45％から40％に引き下げたそうです。

これにより、トルコリラの流動性確保が供給されましたが、市場の判断では、これでは足りないと判断され、失望感から朝方の急落を招いてしまったようです。

今朝は辛うじて20円台をキープしましたが、20円割れも時間の問題かもしれません。

現在トルコは、政治面でもアメリカと関係性がこじれています。クーデターに関与した牧師が拘束されたり、トルコ国内に米国の法相と内相の資金があれば凍結する話があったりと両国の溝は深まっています。
そう簡単には解決しないでデリケートな問題ですが、そちらが改善されない限り、通貨安のトレンドが変化しにくいかもしれません。

トルコリラ円の動きを日足レベルでみたものが次のものです。

トルコリラ円（くりっく365）-日足

※チャートはフジトミの取引画面から

現在のトルコの政策金利は17.75％ですが、それでもトルコ安のトレンドは維持されたままです。スケジュール通りいけば次回の政策決定会合は、9月13日ですのでまだ一カ月以上時間があります。それまでに緊急利上げなどの措置が取られることはあるのでしょうか。

市場最安値を付けたトルコリラ円。

今後の値動きにご注意ください。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。

参考文献：
・ロイター
https://jp.reuters.com/article/turkey-cenbank-idJPKBN1KR1OB