ガソリンなどに最大5円の補助金スタート
2022年01月25日
皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。
経済産業省が石油元売りに補助金を配る価格抑制策を初めて発動させるとの報道がありました。順調に行けば1月27日からガソリン、軽油、灯油、重油の4油種に対して、1リットルあたり最大5円の補助金が支給されます。
下のグラフはWTI原油の値動きを表したものです。
WTI原油
(出所:TradingViewによるWTI原油チャート)
現在WTI原油は80ドル台で取引されていますが、2008年には147ドルまで上昇し、2010年から2014年に掛けては100ドルを挟んだ展開が続いていました。それと比較すると現在の水準はまだ安い方です。
いずれにしてもガソリン価格が5円安くなることは我々消費者にとってはうれしいニュースですね。
ここでお詫びと訂正がございます。
以前、ガソリン価格が3ヶ月連続して160円を超えた際、ガソリンに掛かっている25.1円の特別税の適用が停止するとの記事を掲載しましたが、誤りがあることが解りました。
残念ながら特別税の適用が停止することはありません。
”
平成二十三年法律第二十九号
東日本大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律
(揮発油価格高騰時における揮発油税及び地方揮発油税の税率の特例規定の適用停止措置の停止)
第四十四条 租税特別措置法第八十九条の規定は、東日本大震災の復旧及び復興の状況等を勘案し別に法律で定める日までの間、その適用を停止する。
”
「租税特別措置法第八十九条」というのが特別税停止について書かれた条文なのですが、上記の東日本大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律第四十四条で「別に法律で定める日までの間、その適用を停止する。」と定められているので、別に法律で定める日が設定されないかぎり25.1円の特別税の適用が停止する日が訪れることはありません。
リサーチ不足でした。ガソリンの値下げを期待させてしまった皆様、大変申し訳ありませんでした。
謹んでお詫び申し上げます。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。
・日本経済新聞-2022年1月25日13版
・平成二十三年法律第二十九号東日本大震災の被災者等に係る国税関係法律の臨時特例に関する法律(e-gov)
・揮発油価格高騰時における揮発油税及び地方揮発油税の特例税率の適用停止等について-国税庁