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アメリカの物価上昇は鈍化しているのでは?

2022年10月14日

皆さま、おはようございます。CFP(ファイナンシャルプランナー)のワイワイこと岩井です。

マーケットが注目していた9月のアメリカ消費者物価指数(CPI)が発表されました。

前月比・・・0.4%増(事前予想0.2%増)
前年比・・・8.2%増(事前予想8.1%増)

グラフ1.アメリカの消費者物価指数(CPI)前年同月比

出典:米労働省

昨日のコラム「前月比に注目したい9月のアメリカ消費者物価指数」で書いたように2022年6月を今回のピークと見立てた場合、物価は上昇を鏡映しした角度で下落していくと考えています。上昇局面をみると3月に8.6%まで上昇していますので、9月の数字が予想より0.1ポイント高い8.2%増だったとしても想定内の数字です。

グラフ2. アメリカの消費者物価指数(CPI)前月比

出典:米労働省

前月比について見ると、事前予想は0.2%増でしたが、それを大きく上回る結果になってしまいました。
過去20年間のデータをみると、前月比の平均値は0.2%増でした。今回の0.4%増という結果は平均を上回っていますので、物価上昇の勢いは通常時より高いと判断できます。

ただし、2021年以降に限定して分析してみれば、平均値は0.6%増ですからピークより弱まってきているとも判断できます。

ちなみに・・・

・0.6%増を12ヶ月繰り返すと7.4%増  
・0.4%増を12ヶ月繰り返すと4.9%増
・0.2%増を12ヶ月繰り返すと2.4%増

となります。

今回の結果を受け、アメリカ株式市場は、寄付き直後に売られる展開となりましたが、その後は買い方優勢となり、主要3指数とも2%以上上昇して取引を終えています。

投資用語に「知ったら終(しま)い」という言葉がありますが、そんな値動きでした。

少しずつですが、物価上昇は鈍化してきていると言えるのではないでしょうか。

このコメントは編集者の個人的な見解であり、内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。


参考文献:
米労働省

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