アジアは世界のオートバイ生産工場。
2018年06月27日
皆さん、おはようございます。ファイナンシャルプランナーのワイワイです。
ハーレー・ダビッドソンの一部生産をアメリカ以外の国にシフトする。そんなニュースが流れています。生産拠点を移す話がでてきた理由は、EU報復関税問題からです。
EUが発動した米国産オートバイに対する輸入関税はこれまでの6%から31%へと引き上げられました。これによってEU内での価格は2200ドル増加することとなります。
BBCの記事によると2017年にEUで販売されたハーレーの台数は39,773台でしたので、今回の関税はEU、アメリカ両国にとって大きなダメージとなりそうです。
これを受けてかハーレー社は、オーストラリア、ブラジル、インド、タイなどに生産施設を確保しているようですが、海外での生産が行われるようになると「Made in USA」ではないハーレーが流通するようになりますので、ブランド力が低下してしまうことが懸念されます。
トランプ大統領は、米国内で生産しろと海外工場に待ったをかけていますが、どうなるのでしょうね。
今回の関税対象はオートバイでしたが、今後関税の対象品目は拡大していく可能性があります。
全然終わりが見えない争いですが、泥沼化しなければいいのですが。
さてさて、皆さんはオートバイに乗りますか?
せっかくオートバイの話題があがりましたので、今回は生産地についてみてみたいと思います。
データは4年前の2014年の生産台数です。各国の生産台数を表にするとご覧のようになります。
世界各国/地域の二輪車生産台数(2014年)
国名 | 生産台数 |
中国 | 21,295,105 |
インド | 18,489,311 |
インドネシア | 7,926,104 |
タイ | 1,816,545 |
ブラジル | 1,517,662 |
台湾 | 1,175,259 |
パキスタン | 916,698 |
フィリピン | 749,506 |
日本 | 597,058 |
マレーシア | 439,907 |
イタリア | 225,820 |
ドイツ | 125,497 |
オーストリア | 81,536 |
フランス | 48,853 |
イギリス | 18,911 |
スペイン | 9,700 |
チェコ | 1,075 |
※一般社団法人日本自動車工業会HPより
圧倒的な生産台数を誇るのが中国、インド、インドネシアです。この3国だけで4700万台以上のオートバイを生産しています。生産台数が多い国のほとんどがアジアの国です。また、ヨーロッパ諸国での生産台数もそれなりにあります。
上位5か国の生産台数を1990年と比較したものがつぎのデータです。
1990年 | 2014年 | |
中国 | 970,000 | 21,295,105 |
インド | 1,876,000 | 18,489,311 |
インドネシア | 409,000 | 7,926,104 |
タイ | 719,000 | 1,816,545 |
ブラジル | 172,000 | 1,517,662 |
14年も月日が経過すると状況が一転することに気づかされる分かりやすいデータです。
アジアは世界のオートバイ生産工場となっているようです。
今日はオートバイの生産についてのお話でした。
このコメントは編集者の個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもございません。ご了承ください。
参考文献:
・トランプ氏、ハーレー・ダビッドソンに「辛抱しろ!」-BBC
http://www.bbc.com/japanese/44610939
・表2:世界各国/地域の二輪車生産台数-JAMA
http://www.jama.or.jp/world/world/world_t3.html