この動き、2012年の政権交代のそれと似てませんか?
2016年11月16日
皆様、おはようございます。パソコン教室担当のワイワイです。
相場の展開が好調な動きになってます。
この展開、日本の政権が民主党から自民党に戻った2012年の冬を思い出します。そうです。アベノミクス誕生のあの時の動きです。
2012年11月14日、当時の野田首相は安部総裁との党首討論で「11月16日に衆議院を解散しても良い。」と発言し、今からちょうど4年前の2012年11月16日、宣言通り、衆議院を解散しました。
解散後、2012年12月16日に衆議院選挙が実施され、2012年12月26日安部政権が発足しました。もうあれから4年も経つんですね。せっかくなので当時の相場展開を思い出してみましょう。
赤い縦ラインは衆議院解散です。
米ドル円-週足(2012年衆議院解散前後)
※チャートは『ポジション・トレーダーPRO』から
衆議院解散前まで80円前後での展開が続いていましたが、解散から安部政権発足以降、円安が進み、翌年の2013年5月には103.73円まで円安ドル高が進みました。わずか半年の間に20円以上も円安が進んだことになります。
日経平均株価(2012年衆議院解散前後)
※チャートは『ポジション・トレーダーPRO』から
解散前、9,000円前後で推移していた日経平均株価も解散以降上昇に転じ、アベノミクスへの「期待感」から翌年2013年5月23日には15,942円まで上昇しました。
こちらもわずか半年で7,000円も上昇しました。
ゴールド-東京金 (2012年衆議院解散前後)
※チャートは『ポジション・トレーダーPRO』から
金価格も解散以降上昇しました。解散の直前まで4,400円水準での動きとなっていましたが、2013年2月には5,081円まで上昇。わずか3カ月間で700円上昇しました。
3銘柄とも安部政権発足以降、上昇トレンドを形成しました。
この展開ってアベノミクスが何をしたのかではなく、アベノミクスが「何かをやってくれるだろう。」との期待感からの上昇ではないでしょうか。
実際に安部内閣が発足するのは2012年12月26日ですが、マーケットの動きは政権が発足するその日よりも前から動き出しています。
期待先行の相場展開だったと言えます。
それでは、昨日今日の相場展開です。
米ドル円は依然として好調です。
米ドル円(くりっく365)-60分足
※チャートは『e-profitFX with株365』から
先週から続く上昇トレンドはまだ継続しています。今朝、7時の段階で109円を超える水準まで上昇し、このまま行けば今日明日中にも110円の大台に到達しそうな勢いです。
チャートは60分足なので見えていませんが、前回高値は5月30日に付けた111.43円です。とりあえずのところ、上昇の勢いが衰えたようには感じられませんので、このトレンドが続くことを期待したいです。
目先の目標は節目である110円、前回高値である111.43円あたりでしょうか。
続いて日経225です。
日経225(くりっく株365)-60分足
※チャートは『e-profitFX with株365』から
日経225も好調な動きを継続しています。
米ドル円の展開同様に上昇トレンドを継続しています。すこし見かたを変えると「レンジ相場⇒移動⇒レンジ相場⇒移動・・・」を繰り返しているようにも見えます。
仮に現在の上昇トレンドが維持されて「レンジ相場⇒移動・・・」理論が成立すのであれば、エントリーポイントは上昇トレンドラインに接した時か、レンジ相場の下値に接した時が狙い目なのかも。
どちらにしてもこの好調な動きが維持され、18,000円の大台に乗せるのも時間の問題といった感じでしょうか。
最後にゴールドです。
東京金 10月限-60分足
※チャートは『FITS-取引画面』から
金は急落前に付けていた安値水準まで戻ってきました。急落する前の安値ラインに接する価格帯まで戻ってきましたので、ここを超えられるかどうかがポイントとなりそうです。仮にこの抵抗線を超えることができたとすれば、次の目標は4,300円水準でしょうか。4,300円前後は選挙前に長時間滞在していた価格帯なので、この価格帯に残存ポジションが多く存在すると仮定すれば、抵抗線を超えた後、4,300円水準を目指すと考えるのが妥当なのかもしれません。
いずれの相場も買い方に有利な展開となっていますが、細かな材料ではなく、市場全体のマインドがトランプ氏への期待感から買いが買いを呼び込む展開となっているように感じます。この勢い、どこまで続くでしょうか。
週の折り返し、水曜日。
本日も素敵な一日になりますように。
このコメントはパソコン教室担当者ワイワイの個人的な見解であり、残念ながら内容を保証するものではありません。また、売買を推奨するものでもありません。ご了承ください。