FXでメキシコペソを取引する上で知っておくべき5つのポイント

※出所:ブルームバーグ 作成:フジトミ(2018年2月1日)

 政策金利が7.25%(2/1時点)、高金利通貨として注目されるのがメキシコペソです。2017年10月30日には東京金融取引所のくりっく365でメキシコペソ/円が上場しました。
くりっく365のようなFXでは、高金利通貨を買うことで、投資家は日々スワップポイントを受け取ることができますが、急激な値動きによってはせっかく溜まったスワップポイント以上の損失が発生することも想定できます。
 そこで今回はメキシコペソを取引する上で知っておくべき5つのポイントについてお伝えします。

1.メキシコペソとは

 トランプ大統領が壁を作ると公約を掲げた、米国の南側にあるメキシコ合衆国は、トルティーヤに具材を挟んで食べるタコスや、サルサソースなどが有名です。そのメキシコの通貨がメキシコペソ(通貨記号:MXN)です。
ゼロ金利の日本と異なり、メキシコの政策金利(メキシコ銀行翌日物レート)は7.25%と高いため、国内のFX取引ではメキシコペソは高金利通貨として非常に人気があります。

 日本の個人投資家に人気の高い高金利通貨ペアはトルコリラ円や南アフリカランド円などです。
東京金融取引所のくりっく365における2017年9月末時点での建玉(ポジション)数量では次のようになっています。

 ちなみに、日本のFX投資家に人気の高い通貨は、米ドル円につづいて、トルコリラ円や南アフリカランド円などとなっており、高金利通貨へのニーズが高い傾向です。 実際に、東京金融取引所のくりっく365における、全30銘柄中上位10銘柄の2018年1月末時点での建玉(ポジション)数量では次のようになっています。

※出所:東京金融取引所 作成:フジトミ

 もっとも認知度の高い米ドル円に続き、国内では高金利通貨に注目して投資をされる方が多く、メキシコペソに関しても2015年末以降から政策金利の引き上げが続いたことにより、更にメキシコペソの人気が高まっています。

2.メキシコペソ/円はほぼ横ばいの展開が予想されている

 次にメキシコペソ円相場の推移についてです。

※出所:東京金融取引所 作成:フジトミ

 チャートはメキシコペソ/円の2015年1月以降の値動きで、トランプ大統領が当選した2016年11月の米大統領選後に一時5円割れまで下落した後は、メキシコ銀行(中央銀行)が機動的な利上げを実施したことなどにより上昇に転じ、2017年7月には6.4円台まで値を戻し、秋以降については北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉をめぐって、交渉不成立の場合に米国がNAFTAから離脱するリスクが市場で意識されたことから上値の重い展開となり5.6円台まで下落。
 2018年に入るとトランプ米大統領がこれまで2018年3月末を期限とする交渉を2018年7月1日のメキシコ大統領選挙後も継続する意向を示したことで、米国のNAFTA離脱のリスクが後退したことで5.8円円台まで回復いたしました。
 なお、メキシコ銀行は2017年12月14日の金融政策決定会合で、政策金利を7.25%に引き上げましたが、今後も更なる金利引き上げが意識されやすいと考えられます。

3.FXでメキシコペソならくりっく365

FXで高金利通貨を取引するのであれば、くりっく365がお勧めです。
 一番の理由は、スワップポイントと呼ばれる金利差調整額が店頭FXよりも有利な場合が多いからです。

  FXでは、くりっく365か店頭取引かにかかわらず、一般的に高金利通貨の買いポジションを保有すると、日々スワップポイントが付与(逆に売りポジションの場合は付与日数分減算)されます。FXで高金利通貨を取引される方は、このスワップポイントに着目して取引をする方が多いのですが、このスワップポイントが店頭取引よりくりっく365の方が有利だということです。

具体的にくりっく365とくりっく365以外のFXのスワップポイントを見比べてみましょう。
例えば、2018年1月30日にメキシコペソ/円を10万通貨保有していた場合のスワップポイントは以下のとおりでした。

売り 買い
業者G -260 +110
業者M -200 +100
業者L -310 +110
業者S -156 +99
くりっく365 -114 +114

※出所:各社HPの公表値による フジトミ調べ

 日々、スワップポイントは変化しますので、一概には言えませんが、メキシコペソに限らず他の通貨について無作為にピンポイントで調査をしても、全般的にくりっく365の方がそれ以外のFXに比べ有利なスワップポイントになっている傾向が高いのが事実です。高金利通貨を取引する最大の目的は、スワップポイントになります。高金利通貨を取引するのであれば、くりっく365でお取引するのがいいと思います。

4.メキシコペソは長期投資向き

 投資のスタイルは、例えば、デイトレードといわれるような超短期売買から1年以上保有し続けるような長期投資まで様々です。
 米ドルやユーロ、英ポンドのような世界的にも取引量の多い通貨は、流動性が高く、スプレッド(売る値段と買う値段の差)も小さいことが多いため、短期売買でも長期投資でも、相場の読みさえ正しければどのような投資のスタイルでも対応できますが、メキシコペソや南アランドのような高金利通貨の場合は、流動性が低く、スプレッドも広めなので短期的な売買には向いていません。
 また、値動きよりも魅力的なスワップポイントの高さに着目して投資をするため、その通貨の上昇や下落を予想して取引することはもちろん重要ですが、長期的な視点での投資に向いています。下のグラフはメキシコペソ/円の日足チャート(上段)とメキシコペソ/円をくりっく365で2017年10月30日に1枚買い建玉した場合の2018年1月24日までのパフォーマンス(下段)を示したものになります。

※出所:東京金融取引所のデータを元にフジトミが作成

 実は今年1月22日時点のメキシコペソ/円相場の終値は5.940円と10月30日の始値5.945より若干低いのですが、これまで累積してきたスワップポイントにより収益が上がっていることがわかります。

5.メキシコペソを取引する上で大切なことは取引量

 ポジションサイジングという言葉があります。これは、何かを取引する場合にリスクに応じて取引する数量を決定することを意味します。
 メキシコペソ/円は他の新興国通貨と同様、スワップポイントを狙った長期運用がメインです。 そもそも流動性の低い新興国通貨ということもあり、メキシコ国内事情だけではなく、例えば○○ショックというような何らかの要因によっては、米ドルやユーロなどの主要通貨に比べて大きく下落する可能性もあります。メキシコペソなどの新興国通貨を取引する場合にはあまり大きな取引はしないように意識しましょう。

5-1.証拠金取引とレバレッジ

FXは証拠金取引で、証拠金取引は余剰金でリスク管理をおこないます。下の図は有効比率100%以下になるとロスカットされるというルールの場合について説明したイメージになります。

【10万円預け入れてメキシコペソを1枚取引して損失が発生した場合のロスカットのタイミング】

 例えば、メキシコペソ/円の為替レートが6円で、1枚(10万通貨)の証拠金が2.4万円の場合に、10万円預けて1枚取引をする場合の余剰金は7.6万円となります。有効比率が100%以下になるとは、預けている10万円の中で証拠金として利用している2.4万円を除いた余剰金7.6万円以上の評価損失が生じた場合になりますので、取引をスタートした価格から0.76円(7.6万円÷10万通貨)以上相場が反対に動いてしまうとロスカットされてしまう計算です。(スワップポイント・手数料等は含まず)
 なお、実際に1メキシコペソ6円のときに10万通貨両替する場合に必要な資金は60万円ですので、10万円預けてメキシコペソを1枚取引した場合の実質のレバレッジは6倍と計算できます。

5-2.リスクも把握して取引する

 理屈がわかったところで、具体的にメキシコペソを取引する場合のリスク管理についてです。
 メキシコペソを上記のケースで10万通貨取引するなら、少なくとも18万円以上預け入れておくべきだと思います。この場合、余剰金は15.6万円となり、1.56円以上価格が反対に動かなければ有効比率が100%を割ることはありません。(スワップポイント・手数料等を除く) 下の表は、メキシコペソ/円の年間の最高値と最安値とその差を示したものになります。

 2017年の最高値と最安値の差は1.267円でしたので、仮にどのタイミング、例えば2017年7月につけた6.43で取引を開始したとしても127,000円以上の余剰金があれば、昨年1年間の中でロスカットになることは無かったということです。

                    
年間の高値 年間の安値 高安の差
2013年 8.457 6.703 1.754
2014年 8.72 7.442 1.278
2015年 8.199 6.764 1.435
2016年 7.018 4.969 2.049
2017年 6.431 5.164 1.267

 更に、過去5年間の平均値は1.56円なので156,000円以上の余剰金を考えて取引をすることを考えれば、2.4万円の証拠金と15.6万円の余剰金で合計18万円。このときの実質のレバレッジは約3.33倍(60万円÷18万円)となります。
メキシコペソの場合、ロスカットにならないよう余剰金を多めにして、レバレッジは1倍から高くてもせいぜい5倍程度までに抑えておくのが最大のポイントになります。

5.メキシコペソを取引する上で大切なことは取引量

 メキシコペソは、「①高金利通貨としての魅力があり、②やや上昇傾向で推移中、③取引するならくりっく365」ということがご理解いただけたかと思います。
また、投資家にとって他の主要通貨に比べてメキシコペソは、流動性も低くスプレッドもワイドとなるため、頻繁な売買ではなく「④長期投資」に向いている通貨です。このような通貨となるため取引に際してはリスク管理が重要で、取引数量を抑えることで「⑤レバレッジを低く」して取引いただくのがベターだと思います。

くりっく365口座開設

フジトミのくりっく365、くりっく株365詳しい内容はフジトミのホームページをご覧ください。

東京金融取引所

東京金融取引所で取引できるメキシコペソの詳しい内容は東京金融取引所特設ページよりご確認ください。