皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。
★[小次郎講師]★
本日のテーマは「スリップページとオーバーホリデイリスク」
☆[ムサシ]☆
いよいよ、第9部ですね。よろしくお願いします。
【1、スリップページとは?】
☆[ムサシ]☆
まず、スリップページとは何ですか?
★[小次郎講師]★
スリップページとかスリッページとか呼ばれる、日本語では「すべる」という言い方をする。
成行注文を出したときに、現在の値段と成立値段が違うことを言い、逆指値注文では指定した逆指値の価格と成立する価格が離れていることを言う。
ほとんどのケースで不利な方向にずれる。
☆[ムサシ]☆
もう少しわかりやすく説明してください。
★[小次郎講師]★
では例を挙げて話そう。現在金価格が4000円とする。
そこで成行の買い注文を出した。成立価格は4003円だったなどというとき、3円すべったと言う。
また、ストップロスの逆指値注文(売り)を3900円で出していたとする。価格が下がって成立した価格を見ると3890円だというとき、10円すべったという。
☆[ムサシ]☆
なるほど。
★[小次郎講師]★
この価格のすべりがトレードにおいて大変悪影響を及ぼす。
スリップページの仕組みをよく理解し、対策を練らなくてはいけない。
スリップページは商品や株式でも起こるが、FXで特に起こりやすい。
そしてほとんどのケースで悪い方にすべる。FXの投資家は特にこのスリップページをしっかりと理解をしておこう。
☆[ムサシ]☆
FXによく起こりやすいんですね。
★[小次郎講師]★
商品や株でも起こるけどね。
【2、スリップページが起こる理由】
★[小次郎講師]★
まずは、どうしてスリップページが起こるかを説明しよう。
☆[ムサシ]☆
よろしくお願いします。
★[小次郎講師]★
4000円のときに成行で買い注文を出したとする。
しかし、同時にたくさんの人が注文を出していて、その中で順番が付く。
その順番に沿って注文を処理していくので、自分の順番になるまで時間経過があり、その間に価格が動く。
☆[ムサシ]☆
なるほど。でも、それでは自分にとって有利な方に動くこともあるのでは?
★[小次郎講師]★
だね。もちろんある。
しかし、一般的には不利になりやすい。
成行注文を出したときに、価格が成立するのは既に出ていた指値注文と合致して成立する。これはわかるね?
☆[ムサシ]☆
すでに出ていた成行注文はもう成立していますから、残っている指値注文と合致するというのはわかります。
★[小次郎講師]★
そのとき、4000円が現在の価格だとすると、4000円より上の方にたくさんの売り指値があり、4000円より下の方にたくさんの買い指値がある。
☆[ムサシ]☆
板画面などをイメージするとよくわかりますね。
★[小次郎講師]★
そうだね。とすると買い注文を出すと、現在の価格より上にある指値注文と合致していくことがわかる。
現在の価格が4000円で、その次にある指値注文が4002円だったら、4002円の指値の売り注文と合致して成立することになる。
☆[ムサシ]☆
なるほど。
【3、逆指値注文とは?】
★[小次郎講師]★
次に逆指値注文。まず逆指値注文とは何かな?ムサシ君、説明してごらん。
☆[ムサシ]☆
はい。指値注文から説明していいですか?その方が説明しやすいので。
指値注文とは価格を指定して、○円以下だったら買う、○円以上だったら売るという注文ですね。
★[小次郎講師]★
指値注文というのは理にかなった注文だね。
買うなら安いところで買いたい、売るなら高いところで売りたい、その考え方に沿って注文を出すのが指値注文。
☆[ムサシ]☆
それに対して逆指値注文とは○円以下だったら売る、○円以上だったら買うという注文ですね。
安くなったら売る、高くなったら買うと一見非合理に見えますが、主にロスカット注文で使われますね。
買ったとき、思惑外れて価格が下がったとしたら、ここまで下がったときは一度手じまう。売ったとき、思惑外れて価格が上がったとしたら、ここまで上がったときは一度手じまうというという時に使います。
★[小次郎講師]★
うん、よく、勉強している。
☆[ムサシ]☆
ありがとうございます。
★[小次郎講師]★
でもそれだけでは合格とは言えない…
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