皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。
★[小次郎講師]★
さて、2015年の相場を振り返り、2016年の新年相場の注目ポイントを指摘したい。
★[小次郎講師]★
まずは米ドル/円。2014年の後半、大幅に円安になったものの、2015年は終わってみれば横這いの1年となった。(12月29日現在)
☆[ムサシ]☆
120円からスタートして、120円で終わったという1年でしたね。
★[小次郎講師]★
途中一時的に125円台まで円安になったが、続かなかった。ということで大きなトレンドは発生していない。
☆[ムサシ]☆
ですね。
★[小次郎講師]★
続いて日経平均
★[小次郎講師]★
こちらは日経225先物の日足チャート。
☆[ムサシ]☆
6月まではいい感じの上昇相場だったんですけどね。
★[小次郎講師]★
6月の天井を7月と8月に挑戦し、結局それを更新することが出来ずの下落。これがトリプル天井を形成し、その後の下げムードを決定づけた。今度は何が2015年の1番のニュースだったかをチャートから読み取り、その影響を探りたい。
☆[ムサシ]☆
1番のニュースとは?
★[小次郎講師]★
価格に1番大きく影響を与えた材料は何だったかだよ。チャートを見れば、どの出来事が価格をどれだけ動かしたかはすぐわかる。
☆[ムサシ]☆
なるほど。
★[小次郎講師]★
こうやって見ると、2015年後半は苦労の連続だったことがわかる。まずは7月にギリシャ問題。
☆[ムサシ]☆
ギリシャがデフォルトするんじゃないかとか、ユーロを離脱するんじゃないかと騒がれましたね。国民投票まで行われた。
★[小次郎講師]★
そして8月には中国ショック。
☆[ムサシ]☆
人民元の切り下げから中国株が下がり、その影響で世界同時株安という恐ろしい状態になりました。すわ世界恐慌勃発かとまで騒がれました。
★[小次郎講師]★
その余波が収まらないうちに9月にはVW(フォルックスワーゲン)ショック。
☆[ムサシ]☆
いやあピンチの連続ですね。映画のサスペンスドラマを見ているようだ。現実だけに怖いです。
★[小次郎講師]★
そうだね。それから上げるときはゆっくりなのに、下げるときは急落という相場の特徴を今年ほど感じさせる年はなかった。長く積み上げた相場が一瞬で崩れる。
☆[ムサシ]☆
ですね。講師、VWのCO2排出量不正問題は大きなニュースですが、日本では東芝の不正もありましたが世界の株価には影響してないですよね。ドイツの一企業の問題が何故、世界の株価を動かすところまでいったんですか?
★[小次郎講師]★
ドイツで起こったということが衝撃だったのだよ。ユーロで唯一景気が良かったのがドイツ。そのドイツの主要産業は自動車。その代表企業がVW。日本ではいえばトヨタに当たる。そこで不正が行われたということで、ユーロの中でのドイツに対する信頼が大きく損なわれた。ユーロが発足して以来、経済政策の舵取りはドイツが主導権を取っていた。そして…
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