フジトミ証券株式会社は投資サービスをはじめ、保険・環境関連サービスをご提供致します。

小次郎レポート

小次郎講師レポートTOP

第164回】投資の基本「投資リテラシーとは?」その6

2018.09.21掲載

 

皆さん、こんにちは、小次郎講師です。

 

 

こんにちは。助手のムサシです。

 

★【小次郎講師】★
さて、今回はまたまた「投資家適性テスト」の続き。いよいよ核心部分を解説する。

☆【ムサシ】☆
同量・同価格の両建てを例に、利益確定を優先する投資スタイルの是非を問う、超難関テーマですね。

★【小次郎講師】★
今回のテーマは「利益確定」を優先する投資スタイルがいかに駄目かという解説。そして市場都合、自分都合の売買に関しての話につながる。

☆【ムサシ】☆
今のところ、全くわかりません。禅問答のようです。

★【小次郎講師】★
たまにはこういった最上級のテーマで頭を悩ますのも勉強になっていい。

【1、利益確定優先の投資スタイルの問題点】

★【小次郎講師】★
コツコツドカン型の投資家が日本人の8割以上だと言われる。それが日本人が勝ち組投資家になれない大きな理由。

☆【ムサシ】☆
コツコツドカンとはこつこつ(小さく)儲けて、最後にドカンと(大きく)やられるということですね。例えば10万ずつ利益確定をしていって、最後に100万損切りをするような。

★【小次郎講師】★
だね。「損小利大」という相場で勝つための有名な鉄則がある。損は小さいうちに決済し、利益は大きく伸ばせということだ。誰でもわかる簡単な鉄則だが、これが、実際には実現するのがとても難しい。

☆【ムサシ】☆
何故なんですか?

★【小次郎講師】★
たとえば利益が出ていると早く利益を確定したくなるのが人間の本来の思考。何故なら、そのままにしておくと利益がなくなる可能性があるからね。

☆【ムサシ】☆
確かに。さっきまで利益だったのにもう損の世界だということがしばしばあります。

★【小次郎講師】★
そういう経験を1度でもしたら、利益は素早く確定しなければいけないという恐怖観念にとりつかれる。

☆【ムサシ】☆
なるほど。

★【小次郎講師】★
逆に損切りは遅れやすい。何故なら損が小さいときは我慢していればやがてプラスの状態に変化すると期待してしまう。だから損切りしない。そして放っておくと大抵損がさらに大きくなる。すると今度は損が大きすぎるから今は損切り出来ないなどと言い出す。

☆【ムサシ】☆
つまり、損が小さくても大きくても損切りが出来ないわけですね。

★【小次郎講師】★
そう。そうやってマイナスの玉を引きずって引きずって、最後にどうしようもなくなって決済するときには致命的な損になっている。

☆【ムサシ】☆
よくあります。

★【小次郎講師】★
投資家が何も考えずに本能に従って投資をしていくといつの間にか「損大利小」型のトレーダーになってしまう。そのことをしっかりと理解して、明確な意識を持って「損切りを早めに」「利益を伸ばす」という投資行動をしなければ勝ち組投資家にはなれない。

☆【ムサシ】☆
なるほど。

【2、自分都合の売買の問題点】

★【小次郎講師】★
それから自分都合の売買、これも陥りやすい問題点。

☆【ムサシ】☆
自分都合、市場都合というのはこの講座で何度か聞きましたが、もう一度説明してもらえませんか?

★【小次郎講師】★
トレードの中にしばしば自分都合が現れる。例えば、300万で買った株が今200万まで下がって、ようやく底打ちして上昇を始めたとする。そのとき300万以上になったら決済しようという気持ちが起こる。

☆【ムサシ】☆
それは自然ですよね。300万を超えたら損がなくなるわけですから。それのどこに問題があるんですか?

★【小次郎講師】★
正しい考え方はどこまで上昇トレンドが続くかを見きわめて、上昇トレンドが続く間、持ち続け、上昇トレンドが終わってしまえば決済。これを市場都合の売買と言う。

☆【ムサシ】☆
300万で買った株が200万になっている。しかし、回復が始まった。その後、上昇して300万を株価が超えてきたとしてもまだまだ上がりそうであれば簡単に決済しないということですね?なんか欲が深いような。

★【小次郎講師】★
300万を超えてもまだまだ上昇過程であれば持ち続ける。しかし逆に言えば、270万まで回復してきたが、そこで上昇ムードが終了したらその時点で決済する。これは欲深いかね?

☆【ムサシ】☆
なるほど、欲深くないですね。

★【小次郎講師】★
つまり、どこまで持ち続け、どこで決済するかは、市場の動きで決めるべきこと。それを自分の損がなくなるところで決済したいと思うところが自分都合。自分都合の売買をしている限り勝ち組投資家にはなれない。

☆【ムサシ】☆
何も考えずに投資をすると自分都合の売買になりやすいですね。

★【小次郎講師】★
そのとおり。自分都合市場都合というのはこの例以外にもたくさんある。売買の判断は市場がどういう状態だからこうするということのみ正しい。そこへ自分の希望が入った時点で正しい判断が出来なくなる。日本人投資家は残念ながら投資の勉強をせずに投資を始めている人が多いので、ほとんどの投資家が自分都合の投資スタイルになっている。



続きはFITSお客様用バックナンバーページよりPDFでご覧ください。

「小次郎講師レポートバックナンバー」ページへ
(ページパスワードはFITSログイン後のお知らせ画面に記載しています)

新規口座開設キャンペーン開催中

コンサルタント取引限定キャンペーン1

コンサルタント取引限定キャンペーン2

小次郎レポート

【ご注意】

  • ・本情報は、筆者の主観からなる情報の提供を目的にとしたものであり、勧誘を目的としたものではありません。
  • ・最終的な投資判断は、お客様ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。
  • ・本情報の利用により損失が発生した場合でも、当社による責任は負いかねます。
  • ・損失の補てんや利益の供給は法律で禁じられており、一切行うことはございません。
  • ・本レポートの著作権は筆者ならびに当社に帰属します。無断転載・転用等一切お断りします

各種資料請求・WEBセミナー