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【第8回】 「パラボリック!」 中編

2014.08.01掲載

皆さん、こんにちは、小次郎講師です。

 

 

 

助手のムサシです。

 

 【パラボリックの巻(まき)中】

★[小次郎講師]★
本日はパラボリックの続き。

※東京白金日足、パラボリックチャート

☆[ムサシ]☆
パラボは難しいです。前回もレベル高すぎです。

  【1、パラボリックの見方】

★[小次郎講師]★
メタボみたいに略すな。少しずつ整理して解説するから心配するな。
元々パラボの意味を理解するのはとてもレベルが高い。
しかし、それを乗り越えれば凄く使えるので、その使えるテクニカル指標を少々難しいからと言って放置するのはもったいない。
しっかりついてくるように。
上図は白金のパラボリックチャート。赤の矢印部分が買いで取れたところ、青の矢印部分が売りで取れたところ。

☆[ムサシ]☆
ある程度の動きがあればパラボも使えますね。もみあい相場ではさっぱりですが。

★[小次郎講師]★
パラボリックの線(SAR線)が価格の下に描かれているときが上昇トレンド時、パラボリックの線が価格の上の描かれているときが下降トレンド時、そしてそのSAR線はその線が価格とぶつかったら反対側に描かれる。
つまり、ぶつかった日には上下にSARの線が描かれる。そのぶつかった時が売買サインとなる。

☆[ムサシ]☆
つまり、下に描かれているパラボリックの線が価格とぶつかったら、手じまい売りのシグナルであり、新規売りのシグナルでもあると。
そして上に描かれてるパラボリック線が価格とぶつかったら手じまい買いのシグナルであり、新規買いのシグナルでもあると。

★[小次郎講師]★
そういうこと。

☆[ムサシ]☆
見方は簡単ですね。

☆[ムサシ]☆
繰り返しになりますが、今下降トレンドがあってパラボの線がロウソク足の上に描かれていたとする。
やがてどこかで底をうち価格が上昇するとパラボの線と交わる。そこが買いシグナルと。

★[小次郎講師]★
そういうこと。でもパラボって言い方やめてくれないか。

☆[ムサシ]☆
そうですか。うちの村ではみんなパラボって呼んでますけど。

★[小次郎講師]★
ゴホン。どんな村だ。では、もう一度描き方を確認するぞ。

  【2、パラボリックの描き方】

※各種パラメータの詳細は第7回コラムを参照下さい。

☆[ムサシ]☆
初日はどう描くんですか?前日がありませんが。

★[小次郎講師]★
上昇トレンドのときに書き始めるとするとそのときの前日のSARはその前にあった下降トレンドの最安値を前日のSARの代用とする。

☆[ムサシ]☆
なるほど。そういう決まりなんですね。

★[小次郎講師]★
現在の上昇トレンドの最高値がEP。
その最高値と先ほどの最安値の差を出して、それに0.02を掛けた数字をその最安値に足す。
それが初日のSAR。

☆[ムサシ]☆
なるほど。

★[小次郎講師]★
次の日からはその時点の最高値とSARの差を出し、それにAFを掛けたものを前日のSARに足す。

☆[ムサシ]☆
AFをもう一度説明してください。

★[小次郎講師]★
0.02からスタートして、最高値が更新されるたびに0.02ずつ増えていく。しかし、最大は0.2でそこまでいったら後は増えない。

☆[ムサシ]☆
ここが難しいですね。

  【1、パラボリックの見方】

★[小次郎講師]★
だね。ではこの難しいAFをわかりやすく0.2で固定して考えてみよう。

☆[ムサシ]☆
まあ、時間がたてば最終的には0.2になるわけですからね。

★[小次郎講師]★
この際、さらにシンプルに考えるためにSARなんてとっつきにくい言葉もやめよう。
ムサシ君が流行らそうとしているパラボでいいだろう。

☆[ムサシ]☆
流行らそうとしているわけではありませんが。

★[小次郎講師]★
するとパラボリックの計算式は下記のようになる。

☆[ムサシ]☆
ぐっと簡単になりましたね。

★[小次郎講師]★
この意味はわかるかな?
まず、意識してもらいたいことはパラボとは転換点。
価格がパラボまで下がってくると上昇トレンドが終わったと見なす。

ここまでいいね?

☆[ムサシ]☆
OKです。

★[小次郎講師]★
で、まず、パラボは毎日少しずつ上昇していくということが上記計算式からわかるね。

☆[ムサシ]☆
そうですね。前日のパラボに数字を加えていくわけですから、毎日上昇していきますね。

★[小次郎講師]★
ではいくらずつ上昇していくかと言うと

★[小次郎講師]★
これだけ差がつまる。

☆[ムサシ]☆
つまり前日の差の2割だけ上昇するということですね。

★[小次郎講師]★
よくわかった。とすると通常ならどんどん差が縮まっていく。

☆[ムサシ]☆
通常なら?

★[小次郎講師]★
もし、最高値が上昇しなかったらということだ。

☆[ムサシ]☆
なるほど、最高値が上昇しなかったら2割ずつ差が縮まっていくというわけですね。

★[小次郎講師]★
するとやがて2線の間隔は極めて狭くなり、やがてちょっと下がると価格がパラボに達してしまう。

☆[ムサシ]☆
でも最高値もどんどん高値を更新していくかもしれませんから、差がつまるかどうかはわかりませんね。

★[小次郎講師]★
ムサシ君、今日はするどいね。
では、本日の高値がどれくらい更新すれば間隔が広がると思う。

☆[ムサシ]☆
それは・・・・講師どうぞ。(><);

★[小次郎講師]★
ムサシ君もそこまでか。
パラボは最高値との差の2割を縮めていく。
ということは・・・前日のパラボと最高値の差の2割以上上昇すれば間隔は広がっていく。

☆[ムサシ]☆
なるほど。

  【4、パラボリックと最高値の差】
★[小次郎講師]★
では、ムサシ君、このパラボと最高値の間隔はどれくらいが標準だと思う。

☆[ムサシ]☆
え?毎日変化するから標準ってないんじゃないですか?

★[小次郎講師]★
なんでも標準ってものはあるのだよ。
たとえば安定的に毎日10円ずつ上がっている価格変動を想定してみよう。



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