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【第75回】 第11部 「中央銀行2」

2016.06.10掲載

皆さん、こんにちは、小次郎講師です。

 

 

 

こんにちは。助手のムサシです。

 

★ 【小次郎講師】 ★
中央銀行について解説しているところ。日銀黒田総裁、ECBドラギ総裁、FRBイエレン議長、この3人は覚えておかなければいけない。

☆ [ムサシ] ☆
よく名前がメディアに出てきますね。世界経済を動かす実力者3人なんですね。

★ 【小次郎講師】 ★
前回も説明したが中央銀行は政府と独立した機関。その代表者ということはある意味大統領や首相と同じくらい影響力があると思っていい。

☆ [ムサシ] ☆
そうなんですね。

【1、 日銀総裁黒田東彦】

★ 【小次郎講師】 ★
まずは、日銀総裁黒田東彦。「東彦」と書いて「はるひこ」と読む。

☆ [ムサシ] ☆
「東」を「はる」と読むんですか、珍しいですね。

★ 【小次郎講師】 ★
黒田さんは福岡の出身。福岡の太宰府天満宮は菅原道真が祭られていることで有名だね。その菅原道真の歌に「東風(こち)吹かばにほいおこせよ梅の花、主(あるじ)なしとて春な忘れそ」という
のがある。

☆ [ムサシ] ☆
そうなんですか。知りませんでした。

★ 【小次郎講師】 ★
太宰府に左遷されたときに菅原道真が庭の梅の花に別れを告げた歌だ。「梅の花よ、主人がいなくなっても春を忘れてはいけないよ。東風が吹いたら梅の香りを私の元に届けておくれ」というような意味だ。その梅が主人を慕って太宰府まで飛んでいったという伝説もある。太宰府には今でもその梅が「飛び梅」として存在するのだよ。

☆ [ムサシ] ☆
す、すごい。

★ 【小次郎講師】 ★
ということで、福岡では東風=春という連想は常識。だから「東彦」と書いて「はるひこ」と読んでも何の不思議もない。

☆ [ムサシ] ☆
博学恐れ入りました。

★ 【小次郎講師】 ★
そして、福岡の黒田氏と言えば名門も名門。元々福岡は黒田藩。つまり黒田総裁の先祖は豊臣秀吉の軍師だった黒田官兵衛ということになる。黒田総裁はよく策士と言われるが、家柄からすれば当たりまえの話。

☆ [ムサシ] ☆
なるほど、黒田官兵衛の子孫だったんですか。

★ 【小次郎講師】 ★
ちなみに、金融担当大臣の麻生太郎氏も福岡県出身で黒田家の親戚に当たるそうだ。つまり、日本の金融行政は現在、黒田官兵衛の子孫に支配されているとも言える。

☆ [ムサシ] ☆
凄い話だ。

★ 【小次郎講師】 ★
黒田さんは、東大を出て大蔵省に入省したが、その後、国際金融畑を歩み、ミスター円と言われた榊原英資氏の後任として財務官となった。ということは為替に関しては昔から専門だったと言える。

☆ [ムサシ] ☆
なるほど、為替行政のプロ中のプロだったんですね。

★ 【小次郎講師】 ★
そして黒田さんはリフレ政策の代表的人物でリフレ派と言われる。

☆ [ムサシ] ☆
リフレ政策とは?

★ 【小次郎講師】 ★
デフレ経済を正常化するために適度なインフレを起こそうという政策。日銀はよく物価の番人と呼ばれるが、物価の番人の一番の仕事はインフレを起こさないこと。ということでかつての日銀の政策でインフレを人為的に起こすなど考えられなかった。黒田さんは大蔵官僚時代によく日銀と喧嘩をしていたそうだ。その喧嘩相手だった日銀の総裁に黒田氏がなったというのも劇的な話。アベノミクスを推進したい安倍さんと考え方が近く、乞われて日銀総裁に抜擢された。

☆ [ムサシ] ☆
なるほど。

★ 【小次郎講師】 ★
退任した白川総裁の後を継いで第31代日本銀行総裁となった黒田さんは、前任者とあまりに政策が違うため、「日銀は白から黒くらい変化した」と言われた。

☆ [ムサシ] ☆
上手い。座布団1枚。

★ 【小次郎講師】 ★
頭が良く、切れ者の黒田総裁は、長く通貨行政を担当してきた経験から、為替はサプライズで動くということを知っていた。どんなに凄い政策でも、市場に読まれてしまえば、織り込み済みということで市場は反応しない。市場が想像もしない政策を、市場が想像もしない時期にやって、ショックで為替を思い通り動かすというのが黒田さんの手法。そのサプライズ手法は破壊力の大きさからバズーカ砲に例えられ、黒田バズーカと呼ばれた。

 

 

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