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【第23回】 エッジの発生する仕組み 4 「認知のゆがみ 2」

2015.03.13掲載

皆さん、こんにちは、小次郎講師です。

 

 

 

助手のムサシです。よろしくお願いします。

 

★[小次郎講師]★
本日は「認知のゆがみ」の続き。

☆[ムサシ]☆
「ああ、勘違い」ですね。

★[小次郎講師]★
そういうこと。トレード中に投資家がどういう勘違いをするかをまとめたもの。
そういう勘違いに陥らないように自戒しなければいけない。

☆[ムサシ]☆
了解!

  【4、値ごろ病】

★[小次郎講師]★
値ごろとは、金は下がってもここら辺まで下がればそれ以上は下がらないとか、原油は上がってもこの価格になると頭打ちになるとかいう、過去の値動きやファンダメンタルから見た相場観のこと。
これがしばしばトレードをする上で大きな災いとなる。

☆[ムサシ]☆
よく言いますね。こんな価格では採算割れだから、これ以上下がるはずがない、みたいな。
それが災いにつながるんですか?

★[小次郎講師]★
採算を割れてようが、下がるときはとことん下がるのだよ。
ところが中級者はこの値ごろ病が多い。
そして、この値ごろ病がやっかいなのは、何回かはその値ごろ感が利益に結びつくこともあるという点だ。

☆[ムサシ]☆
なるほど、値ごろ感で買ったら見事に上がった、というようなことですね。それは気持ちいい。

★[小次郎講師]★
ということで中級トレーダーは「もうそろそろいくら何でも底打ちでしょ」とか「どう考えても高すぎるでしょ」とトレード仲間と相場談義に花を咲かせている。

☆[ムサシ]☆
咲かせてます、咲かせてます。それが実は大きな落とし穴だと。

★[小次郎講師]★
そういうこと。
ムサシ君、私が、相場の格言の中で一番どうしようもないと思っている格言は「安いときに買って、高いときに売る」というやつだ。

☆[ムサシ]☆
えっ?それって、相場の格言の中で一番有名なやつじゃないですか。
しかも真理を突いている。
「安いときに買って、高いときに売る」これのどこが、どうしようもないんですか?

★[小次郎講師]★
では説明しよう。
その前に、ちょっとこの図を見てくれ、現在の値段は安いかな、高いかな?

☆[ムサシ]☆
しばらくもみ合った後、価格が急騰して、今はそこで高値もみあいとなってますね。
間違いなく高いです。

★[小次郎講師]★
売りたくなるだろ。

☆[ムサシ]☆
なりますね。

★[小次郎講師]★
こういう相場展開になったら万人が万人、「高すぎるぞ、もう売らなくては」と思う。

☆[ムサシ]☆
です。

★[小次郎講師]★
ところが、この先の値動きは実は以下のような展開だったりする。

★[小次郎講師]★
どうだい?これでもあのときの価格は高かったかな?

☆[ムサシ]☆
ありゃりゃ、全然高くないですね。

★[小次郎講師]★
だろ。「安いときに買う、高いときに売る」という大原則は、「将来の価格と比較して、安いときに買う、高いときに売る」ということなのだよ。
現在の価格がいくら高くても、将来もっともっと上昇するなら安い価格であり、どんなに安そうに見える価格でも将来もっと下落するなら高い価格なのだ。

☆[ムサシ]☆
なるほど。将来の価格と比較するんですね。・・・そんなこと不可能だ。

★[小次郎講師]★
だから、どうしようもない格言だと言っているんだよ。

☆[ムサシ]☆
確かに。

★[小次郎講師]★
ところがほとんどの三流トレーダーは過去の値段と比較して高いだの安いだのと騒いでいる。
過去の値段と比較してもなんの意味もないのにだ。
ここに大きな落とし穴があることに気付いている人は残念ながら少ない。

☆[ムサシ]☆
なるほど。

★[小次郎講師]★
皆さんここ大事な話だから、よおく聞くように。
今現在の価格は今現在の全ての状況(ファンダメンタル・人気・トレンド等)を考慮に入れた買い方と売り方のバランスから成り立つ価格。
ということはどんなに高いと思う価格もどんなに安いと思う価格も、ここから値段が上がるか下がるかは、基本的にフィフティーフィフティー(50%)なのだ。それがどちらかに動いていくのは、その後の色々な状況変化、環境変化、思惑の変化によるものである。

☆[ムサシ]☆
ちょっと上がると、売りたくなる。ちょっと下がると買いたくなるというのが投資家の心理ですが、それはだめなのですね。

★[小次郎講師]★
ムサシ君、覚えているかな?あのトイレットペーパーを買うのに長蛇の列が出来た第一次オイルショックのことを。

☆[ムサシ]☆
うーん、たぶん、生まれる前かと・・・。

★[小次郎講師]★
ごほん。
あのとき、それまで長い間1バレル5ドル程度だった原油価格が10ドル前後まで急騰し、この世が終わるのではというくらいの大騒ぎとなった。
その後原油は1バレル100ドルを超えた時期もある。
あの時代の価格を覚えている人に限って、その後の価格を高すぎると思い、上がれば上がるほど、空売りで取るチャンスと思い、売って売って売りまくった。
で、その結果、破産だ。

☆[ムサシ]☆
怖い。

★[小次郎講師]★
ということで、・・・値ごろ売買の怖さがわかるだろう。
途中過程で何度か上手くいったとしても、最後に取り返しのつかない損をしてしまう、それが・・・「値ごろ病」の怖さだ。

☆[ムサシ]☆
気をつけます。

  【5、バンドワゴン病】

★[小次郎講師]★
バンドワゴンって知っているかな?

☆[ムサシ]☆
いえ、知りません。

★[小次郎講師]★
知らないか。パレードの先頭をいく、楽隊が乗った車のこと。まあちんどん屋と思え。

☆[ムサシ]☆
ち、ちんどん屋!?そっちの方こそ知らないです。

★[小次郎講師]★
ではグーグルで検索すること。まあ今で言えば宣伝カー。
どこかの会社の新製品が大人気になり株価が急騰する、日経新聞に取り上げられる、雑誌に特集される、テレビでも報道される。あちこちで凄い凄いと宣伝される。で、一般投資家が殺到する。
ところが、そのときにはもう高すぎるのだ。
ほとんどの投資家は高値づかみになってしまう。

☆[ムサシ]☆
ラーメン屋の前に人が並んでると自分も並んで食べたくなるって人多いですよね。

★[小次郎講師]★
そういう人は投資に向かない。
思い起こせばかつてのバブル期。
株価は未来永劫上げ続けるなんて、今聞けば大笑いするような、へそが茶を沸かすような、ありえない話が雑誌テレビで平然と語られていた。
そして1億国民が我先に株を買い、その結果バブルは、はじけた。
雑誌テレビで取り上げられてから買った人は皆負け組だ。
それがバンドワゴン病なのである。

☆[ムサシ]☆
投資雑誌の特集を読んで、自分も買ってみたいと思う人はだめなんですね。

★[小次郎講師]★
残念ながら投資には向いていない。

  【6、小数の法則信仰病】

★[小次郎講師]★
ムサシ君、さいころを振って1が出る確率はどれくらいだろう。ん?

☆[ムサシ]☆
馬鹿にしないでください。

★[小次郎講師]★
馬鹿にしてはいない。真面目な投資の勉強。

☆[ムサシ]☆
6分の1でしょ。それくらい知ってますよ。

★[小次郎講師]★
もちろん6分の1。誰でも知っている。ではムサシ君、確率6分の1ってどういうこと?

☆[ムサシ]☆
どういうことって、どう答えればいいんですか?

★[小次郎講師]★
ん?また、馬鹿にするなって?馬鹿にしていない、
これが意外とわかってないのだよ。
サイコロで1が出る確率は誰でも知ってのとおり6分の1。
ではあらためて聞いてみよう、サイコロを6回振ると、1は必ず1回出るかな?

☆[ムサシ]☆
そう言われると・・・出ることもあれば出ないことも。

★[小次郎講師]★
まあそういうことだ。2回、3回出ることだってあるぞ。

☆[ムサシ]☆
あるでしょうね。

★[小次郎講師]★
6回振って1回も出ないこともあれば、2回、3回出ることもあるのに確率6分の1って言ってなんの意味があるんだい?

☆[ムサシ]☆
うーん、確かに。難しくなってきました。

★[小次郎講師]★
では、次の質問。「サイコロを6回振って1回も1が出ない確率はいくら?」

☆[ムサシ]☆
え?そんなこと計算出来るんですか?どれくらいだろ?そんなに多くはないと思いますが。

・・・
・・・
・・・

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