2018.12.14掲載
皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
こんにちは。助手のムサシです。
★【小次郎講師】★
12月末のフィナーレに向けて、私が教えたかったことをまとめて話している。心して聞くように。
☆【ムサシ】☆
なんか遺言みたいですね。
★【小次郎講師】★
そんなもんだ。さて、前回は投資を上達しようと思ったらどう学ばなければいけないかを話した。何をどう学ぶか、そして誰に学ぶかが大切だ。そして目指すのは安定投資家だということ。
☆【ムサシ】☆
目からうろこでした。資産家になるための一番の近道が安定投資家になることだったなんて。
★【小次郎講師】★
投資の世界で最大の武器は複利。このことを真剣に理解している人が少ない。投資家の最大の命題はどうすれば複利を有効活用できるかだ。
☆【ムサシ】☆
よくわかりました。本日のテーマは?
★【小次郎講師】★
確率的に捉えよ!だ。
【投資は確率のビジネス】
★【小次郎講師】★
投資の分析手法にファンダメンタルズ分析とチャート分析がある。どっちが一般投資家に向いていると思う。
☆【ムサシ】☆
これは小次郎講師ならチャート分析と答えるに決まってますよね?チャート分析の大家ですから。
★【小次郎講師】★
実はどちらでもいい。
☆【ムサシ】☆
えっ、そうなんですか?
★【小次郎講師】★
しかし、ポイントは確率的に捉えられるかだ。相場の世界には絶対はない。上がるか下がるかは基本的にヒフティヒフティだ。例えばすごい業績のいい会社があったとする。業績だけを見ると上がりそうだが下がることもいくらでもある。何故だかわかるか?
☆【ムサシ】☆
わかりません。
★【小次郎講師】★
業績がいいということはすでに現在の株価に織り込まれているからだよ。さらに上昇するためにはもっともっと業績が上がらなくてはいけない。だから、どんなに業績のいい会社でも株価を上げ続けるというのは大変なのだ。そして、少しでも上昇が止まったら突然売られだす。
☆【ムサシ】☆
利益確定をする人もたくさんいるでしょうしね。そのタイミングを見て、売りで利益を取ってやろうと思う人もいるかもしれません。
★【小次郎講師】★
つまり、この会社なら絶対に上がるということはありえない。投資の世界で唯一絶対と言えるのは「絶対確実は絶対にない!」ということ。だとすると確率的に捉えなければいけない。
☆【ムサシ】☆
その確率的に捉ええるということをもう少し詳しく説明してください。
★【小次郎講師】★
上がる、下がるは基本的にはヒフティヒフティ。それが時に6割になったり7割になったりする。ほんのときたまね。その代表例が上昇・下降のトレンド発生時だ。発生したトレンドもやがて終わるのだけど、明日終わるのか明日も続くのかというと、続く方が確率が高い。
☆【ムサシ】☆
だから投資家はトレンド・イズ・フレンドと言ってトレンドを大切にするんですね。
★【小次郎講師】★
そういうこと。しかし、どんなにいいトレンドでもこれからも上がるということは絶対確実ではない。逆に動くこともある。予想と逆に動いたらどうする?
☆【ムサシ】☆
ロスカットラインを決めておいて決済する、でしょ?損切りの大切さは講師に叩き込まれました。
★【小次郎講師】★
チャート分析をしている人間はチャートが絶対でないということはよく理解している。だから逆方向に動き出したら決済するし、昨日まで上昇トレンドで買っていたのに、今日は売りのサインに変わったので空売りをするなどということはよくあることだ。
☆【ムサシ】☆
つまりチャート分析派は状況が変わるということをしっかりと覚悟しているということですね。
★【小次郎講師】★
そうだ。ファンダメンタルズ分析をメインで投資をしている人もこの覚悟があれば問題ない。どんなにファンダメンタルズが良くてもいくらでも下がる。下がってきたら損切りが正しい選択肢だという覚悟だ。
☆【ムサシ】☆
なるほど。確率的に捉えるというのは逆方向に動くことがあるということをしっかりと覚悟せよということですね。覚悟をしていたらそれに対応できますからね。
★【小次郎講師】★
チャート分析では価格が下がっているのに買いポジションを持ち続けるということはありえない。すでに売りのシグナルが出てくるからね。ところがファンダメンタルズではそこで間違ってしまう。ファンダメンタルズの大家がある銘柄を推奨する。ところがその後価格がどんどん下がってしまう。その大家の話を聞いていた投資家は「あれ、話が違いますね」となる。するとその大家はどう答えると思う?
☆【ムサシ】☆
どう答えるんですか?
★【小次郎講師】★
一時的です、と答える。そして、たちの悪いことに「下がった今がますますチャンスです。」などと言う。そうすると塩漬け株がどんどん増えていく。
☆【ムサシ】☆
よくあります。一時的です。心配は要りませんという回答。
★【小次郎講師】★
ファンダメンタルズ分析も確率的に捉えればいいのだよ。この銘柄は業績がいいので上がる確率が高い。しかし、その確率はせいぜい6割から7割だ。下がることもあるので、そのときは潔く決済しよう、と。すると塩漬け株はできない。
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