皆さん、明けましておめでとうございます。小次郎講師です。
月1ペースでお送りしているチャート分析の実践編も新しい年を迎えました。
助手のムサシです。
おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
★[小次郎講師]★
年が変わっても原油は下げ続け、ギリシャ問題からユーロ危機の再燃、そしてそれを象徴するかのような1月15日のスイスフランショックと、嵐の年明けだ。
今年は「大変化の年」になりそうだ。
☆[ムサシ]☆
原油は下げ止まりませんね。
★[小次郎講師]★
そこで本日は新春の注目銘柄として原油・ガソリンの分析をしたい。
☆[ムサシ]☆
それはうれしいです。
★[小次郎講師]★
ただ一点確認しておくぞ。
この講座は私がこんな分析をしましたよということを伝えるレポートではない。
チャート分析を手がかりに読者の皆さんが正しく分析出来るようになるということが主眼だ。
よろしいかな?
☆[ムサシ]☆
そちらの方がずっと大切です。
★[小次郎講師]★
ということで、現在のように大きな動きになると、原油の話をするときはやはりWTI原油(NY原油)で、まずは分析をしなければいけない。
☆[ムサシ]☆
なるほど。
【1、底が見えない原油の下落】
★[小次郎講師]★
さてこのチャートを見て、ムサシ君何か感じることはないかね?
☆[ムサシ]☆
すごい下げだってことはわかります。
★[小次郎講師]★
もちろん、すごい下げだけど、チャートを見ていろいろと感じ取らなければいけない。
そして、その感じ取ったものから、分析をしていくのだよ。
☆[ムサシ]☆
なるほど。
感じ取らなければ分析も出来ないですね。
★[小次郎講師]★
チャート分析はジグソーパズル。
ひとつひとつピースをはめていって、完成形を読み取るという作業。
☆[ムサシ]☆
ピースを埋めていけば姿が見えてくるわけですね。
★[小次郎講師]★
そのとおり。ただね。このジグソーパズルはピースがたくさん欠けている。
どんなに頑張ってもすべてのピースは埋められない。
☆[ムサシ]☆
そうなんだ。
★[小次郎講師]★
だから明日のことが100%わかるようには永久にならないといつも言っているとおり。
ただね、ピースを埋めていくと、途中でいろんなことがわかってくる。
☆[ムサシ]☆
たとえば?
★[小次郎講師]★
たとえば、これは人物画だとか風景画だとか、西洋のものだとか日本のものだとか、
☆[ムサシ]☆
なるほど、それはわかるようになるでしょうね。
★[小次郎講師]★
それらの情報を集めていくと、これってエッフェル塔じゃないかとか、モナリザのようだと、読めるようになる。
それがチャート分析。
☆[ムサシ]☆
わかりました。
★[小次郎講師]★
ということで上記のチャートを見てわかること。感じ取ってほしいこと。
★[小次郎講師]★
というようなことがわかる。
☆[ムサシ]☆
なるほど。それなら僕もわかります。
★[小次郎講師]★
で、そこから何が見える。
☆[ムサシ]☆
え?何か見えるんですか?
★[小次郎講師]★
ジグゾーパズルのピースを集めたら、何か見えてこなきゃ。
☆[ムサシ]☆
うーん。参りました。教えてください。
★[小次郎講師]★
考えることに意味があるんだぞ。教えてもらっても意味ないぞ。
読者の皆さんも一緒に考えてくだされ。
★[小次郎講師]★
さて、考えていただいたとして・・・・上記からこんなことが読み取れる。
★[小次郎講師]★
①下げ期間が長い、ということは、異常相場だということ。
☆[ムサシ]☆
それなら僕もわかります。
★[小次郎講師]★
通常上げ相場は長く、下げ相場はあっという間。
上げ相場が買い方の積み上げていく相場だとすると、下げ相場はそれが音を立てて崩れるということ。
だから、上げ相場は長く下げ相場は一瞬。買いをロング、売りをショートというのもそこから来たなどと言う人もいるくらい。
なのに今回、こんなに長期にわたって下げている。
つまり、これは買い方の積み上げが崩れていってるのではなく、売り方が売りを積み上げている相場。
その事実だけで、尋常の状態ではないとわかる。
☆[ムサシ]☆
なるほど。
★[小次郎講師]★
②戻しの時期がほとんどない。ここはポイント。
通常、上昇トレンドでも下降トレンドでも長く続けば途中で利益確定が出てくる。
それが押し目や戻しの原因になる。
下げ相場ではある程度の下げが終了した後は買い戻しによる上昇があり、その後、再度売られる。
そしてまたしばらく下がったら買い戻しの上昇があり・・・という波打ちながらの動きがあるのが普通。
☆[ムサシ]☆
よく、価格は波打ちながら上がり、価格は波打ちながら下がるって言いますね。
★[小次郎講師]★
価格ウェイブってやつだ。
それは利益確定によって起こる。
ある程度下がると、まだ下げしろがあっても、利益を確定したくなる。その買い戻しで下げ過程の中の上昇局面が出来る。
その幅を半値戻しとか、三分の一戻しとか、フィボナッチの数で言うと38.2%戻しとか言う。
☆[ムサシ]☆
よく聞きます。
★[小次郎講師]★
今回それがほとんどない。
下げた幅の三分の一でさえ戻した局面がないんだよ。
全く異常相場だ。ということはどんなことが考えられる。
☆[ムサシ]☆
ほんとだ。ということは売った人がそのまま持ち続けているってことですか?
★[小次郎講師]★
どれくらいのパーセントがそうかは別として、そういう人が多いってことが想定出来る。
そして、そう想定したなら、次は何がわかる?
☆[ムサシ]☆
うーん…
・・・
・・・
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