皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。
【パラボリックの巻(まき)上】
★[小次郎講師]★
本日はパラボリックの話。
正式名称はパラボリック・タイム/プライス・システム(The Prabolic Time / Price System)
※東京金日足、パラボリックチャート
☆[ムサシ]☆
時々、パラボリックSARなんて名前の指標を見かけますが、あれは別物ですか?
★[小次郎講師]★
いや、おなじ。
SARとはストップ&リバースと言って、途転(ドテン)のこと。
パラボリックは途転システムなので、パラボリックSARと呼ばれたりする。
☆[ムサシ]☆
ドテンというのは、新規で買ったものを手じまうと同時に新規売りし、新規売りしたものを手じまうと同時に新規買いするという手法ですね。
ドテンシステムというのはドテン売買をするときに利用する指標という意味ですか?
★[小次郎講師]★
そうだ。実はあまり一般投資家にはおすすめ出来ない手法。
ということで、パラボリックは使える指標なのだが、一般人に浸透していない。
実はこの指標は手じまいに使うと非常に有効と言われている。
他の指標でエントリーして、手じまいだけはパラボリックでするという投資家が多数いる。
☆[ムサシ]☆
そうなんですね。
★[小次郎講師]★
パラボリックはJ・ウェルズ・ワイルダーが作ったテクニカル指標。
ご存じのとおり、ワイルダーはひとりでRSI、DMI、ピボット、ATR等たくさんの人気指標を作ったテクニカル分析の第一人者。
そして、パラボリック(parabolic)とは放物線のこと。
☆[ムサシ]☆
パラボラアンテナと関係ありますか?
★[小次郎講師]★
あのアンテナも形状が放物線になっている。だから、パラボラアンテナと呼ばれる。
☆[ムサシ]☆
やっぱりそうなんだ。
★[小次郎講師]★
では、例によって小次郎講師流テクニカル分析の学び方で、まずは計算式から
☆[ムサシ]☆
なんか難しそうですね。
用語も初めて聞くものが多いです。
これはいくら小次郎講師でも、簡単に教えることはできないのでは。
★[小次郎講師]★
なるほど。簡単とは言えない。
でも乗り越えていくのが・・・小次郎講師なのだよ。
☆[ムサシ]☆
すごい。かっこいい!
★[小次郎講師]★
愛があれば・・・乗り越えられないものなどない。
テクニカル指標を使いこなそうと思ったら、まず、そのテクニカル指標を愛せ!
ミ☆ 【小次郎講師語録】 ミ☆
★☆★テクニカル指標を使いこなそうと思ったら、まず、そのテクニカル指標を愛せ!☆★☆
☆[ムサシ]☆
・・・すごすぎて、ちょっとついていけない。
★[小次郎講師]★
ごほん。まずは、この式の説明をするぞ。
☆[ムサシ]☆
・・・お願いします。
★[小次郎講師]★
SARというのが上記の図にうたれた点のこと。
この点が放物線状に動くからパラボリックと呼ぶのだ。
EP(Extreme Point)というのは直訳して「極限値」などという言葉を使うから難しそうに感じるだけ。
今上昇トレンドがあるとしたら、その上昇トレンドの中の最高値、もし、今が下降トレンドだとしたら、その下降トレンドの中の最安値のことを言う。
☆[ムサシ]☆
今が、上昇トレンドか下降トレンドの見分け方はどうするんですか?
★[小次郎講師]★
SARの点を見てご覧。
あの点がチャートの下側に描かれている時期が上昇トレンド、チャートの上側に描かれている時期が下降トレンドと見なす。
☆[ムサシ]☆
なるほど。でも短期間で入れ替わっている時期がありますね。
★[小次郎講師]★
そういう時期は実際にはもみあい相場だ。
だが、パラボリック的には上昇トレンドか下降トレンドかどちらかしかない。
だから、もみあい相場の中では、SARがロウソク足の上に行ったり下に行ったり、次々に入れ替わる。
☆[ムサシ]☆
じゃあもみあい期には違う書き方すればいいのに。
★[小次郎講師]★
よく見てみろ、もみあい期にも小さな上昇相場下降相場がある。
それをパラボリックはしっかりと捉えている。
☆[ムサシ]☆
AF(加速因子)ってのはなんですか?なんか難しそう。
★[小次郎講師]★
AFはAcceleration Factorの略。
これがパラボリックの特徴。
最初は0.02からスタートして0.02ずつ増えていき0.2まで行ったらそれ以上は増えない。
☆[ムサシ]☆
なるほど、増えていくけど、リミットがあると。
★[小次郎講師]★
しかも増えるのは上昇トレンド中の新高値を更新したケース、下降トレンド中新安値を更新したケースだけ。
つまり上昇トレンド中に高値を更新しなかったらAFは増えない。
☆[ムサシ]☆
そろそろついていけないんですけど。
★[小次郎講師]★
根性なし。
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