皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。
★[小次郎講師]★
本日は大循環分析の5回目。今日は大循環の話をもう少し詳しく。
☆[ムサシ]☆
よろしくお願いします。
【1、逆順について】
★[小次郎講師]★
さて、前回お話したとおり、3本の移動平均線の並び順(ステージ)は約7割の確率で順行する。
では、残りの3割はどうなるかという話。
☆[ムサシ]☆
順行というのは上記のように大循環の順番でステージ①②③④⑤⑥と推移することですね。
★[小次郎講師]★
そのとおり。
☆[ムサシ]☆
それが価格変動の中で7割だと。
★[小次郎講師]★
7割という数字にこだわってもらいたくはないが、価格が安定上昇・安定下降を繰り返すときはこの順で推移することが基本。 ☆[ムサシ]☆
それ以外の動きにも法則があるんですか?
★[小次郎講師]★
そのとおり。実は、価格が安定上昇・安定下降でなくなると逆順で動く。
☆[ムサシ]☆
逆順とは、ステージ①⑥⑤④③②①・・・・という動きですね?
★[小次郎講師]★
そうだ。ステージの変化には次のような法則がある。
【2、ステージ変化の法則】
☆[ムサシ]☆
すごいですね。これを知っているだけで今後の展開が読めちゃいますね。
ひとつひとつ確認させてください。
1、2はいいとして、3のステージの変化は正順か逆順だけというところ、それ以外はないんですか?本当に?
★[小次郎講師]★
前回も見せたが次の図を見てごらん。
★[小次郎講師]★
この図はステージ①からステージ②に推移し、その後どう変化するかを示したもの。
☆[ムサシ]☆
ステージ②ということは上から中期・短期・長期という並び順になったということですね。
★[小次郎講師]★
そうだ。
その「中期・短期・長期(ステージ②)」という並び順から変化する可能性があるのは短期線がさらに下がって長期線とクロスし、上から「中期・長期・短期(ステージ③)」の並び順になるという順行の流れか、短期線が上昇し、中期線と再クロスし、上から「短期・中期・長期(ステージ①)」の並び順に戻るという逆行の流れか、どちらかしかない。
☆[ムサシ]☆
なるほど。一番上にある中期の線と、一番下にある長期の線が真ん中の短期線にクロスすることなく、次にクロスするということはありえませんですものね。
★[小次郎講師]★
ということは順行か逆行しかないということだ。
ここではステージ②からの順行・逆行を示したが、他のステージでも同じこと。3本の線の並び順の変化は、どのステージでも、真ん中の線が下の線とクロスするか、真ん中の線が上の線とクロスするしかない。
そのうちひとつが、前のステージに戻る動き(逆行)であり、もうひとつが新たなステージに移る動き(順行)となる。
☆[ムサシ]☆
確かに順行か逆行か、次のステージはふたつにひとつですね。
しかも1段階(1ステージ)ずつ推移するというのもよくわかります。
★[小次郎講師]★
ただ、時に3本の線が1点でクロスするという特殊な状況がある。
そのときにはステージが一気に2段階、3段階変化することがある。それ以外では1段階ずつの変化だ。
☆[ムサシ]☆
なるほど。その特殊状況を除けば、現在たとえばステージ⑤とすると、次の展開は順行でステージ⑥になるか、逆行でステージ④に戻るか、ふたつにひとつということですね。
★[小次郎講師]★
そうだ。
☆[ムサシ]☆
それが読めるだけでもすごいと思います。
【3、実例紹介】
★[小次郎講師]★
ちょっと実例でお話しよう。
こちらが2013年1年間の東京金の日足チャート。上にステージの推移が書いてある。
2列になっているのは単に1列で書ききれなかったから。
★[小次郎講師]★
ステージ①②③④⑤⑥と正順で来て、⑤④③②①と逆順で動き、そこから②③④⑤と正順、④と逆順、⑤⑥①②③と正順、②①と逆順で動き、そこから②③④⑤⑥と正順、⑤④③と逆順、④⑤⑥と正順、そして⑤④と逆順の展開になってる。
☆[ムサシ]☆
確かに正順か逆順かの動きしかないですね。
★[小次郎講師]★
次のことを確認してくれ。
☆[ムサシ]☆
確認しました。確かに。
★[小次郎講師]★
別のチャートでも確認してみよう。
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