皆さん、こんにちは、小次郎講師です。
助手のムサシです。
[小次郎講師]★
今回からいよいよ「移動平均線大循環分析」を解説する。
☆[ムサシ]☆
待ってました。講師の一番の人気演目じゃないですか。
★[小次郎講師]★
おかげさまで、一目均衡表とボリンジャーバンドとこの移動平均線大循環分析だけはどこへ行って話しても感激される。ありがたい。
☆[ムサシ]☆
その中でも「移動平均線大循環分析」は講師からしか聞けない話なので貴重ですよね。
★[小次郎講師]★
誤解の無いように言っておくが、移動平均線大循環分析は移動平均線の3本使い。
移動平均線の3本使いに関しては昔からさまざまな人が研究している。
ということで、決して私のオリジナルではないので勘違いしないように。
ただ、私が整理してまとめただけ。
☆[ムサシ]☆
でも、よそでは聞いたことがないです。
インターネットで探してもほとんど見つからないし。
講師だけです。きちんと解説してくれるのは。
★[小次郎講師]★
もっともっと広めたいと思っている。
あらゆるテクニカル指標の中で、実にシンプル。だから初心者でも使いやすい。
誰でもすぐに使え、それでいて奥が深い。
プロが使っても役立つところまで、この分析法は進化している。
☆[ムサシ]☆
それは楽しみです。早く教えてください。
★[小次郎講師]★
あせるな、あせるな。
まずは、どのようなことを考えてこの手法にたどり着いたというところから説明しなければならない。
☆[ムサシ]☆
なんか、長くなりそうですね。
★[小次郎講師]★
この移動平均線大循環分析は私の売りなので、徹底的に説明していきたい。
☆[ムサシ]☆
望むところです。
【1、トレードエッジとチャート分析 】
★[小次郎講師]★
私はずっと「トレードエッジ」のことを考えていた。
チャート分析というのは煎じ詰めればどこにトレードエッジがあるかをわかりやすくしたものというのが私の持論。
だとすれば、チャートを見た瞬間にここが買いにエッジがある場所、ここが売りにエッジがある場所、ここは仕掛けてもなかなかうまくいかない場所というのを簡単に見抜くことが出来る指標がどこかにあるはず、とずっと探していた。
☆[ムサシ]☆
なるほど。ちなみにエッジとは優位性のことですね。
買いにエッジがあるというのは買うと儲かる局面、売りにエッジがあるとは売ると儲かる局面と思っていいですか?
★[小次郎講師]★
エッジとは確率の話。
儲かると短絡的に捉えると失敗する。
確率的に買いが有利な局面、確率的に売りが有利な局面と思ってほしい。
☆[ムサシ]☆
なるほど。
★[小次郎講師]★
エッジのある場所を簡単に見抜けるテクニカル指標をあれこれ、探していたら、ぴたりと見つかったのがこの移動平均線の3本使い「移動平均線大循環分析」だった。
☆[ムサシ]☆
それは凄い。
★[小次郎講師]★
上記チャートを見てごらん。
上記チャートは東京金の日足チャートに短期・中期・長期と3本の移動平均線をつけたところ。
☆[ムサシ]☆
緑が短期移動平均線、青が中期移動平均線、赤が長期移動平均線ですね。
★[小次郎講師]★
そして〇印で囲んでいるところが安定して利益が上げられるところ。
黄色く塗った楕円が買いで利益がとれるところ、青く塗った楕円が売りで利益がとれるところ。
☆[ムサシ]☆
なるほど。
★[小次郎講師]★
こういった場所をエッジがあるというのだが、3本の移動平均線をつけたところ、そのエッジがある場所には特徴があることがわかった。
☆[ムサシ]☆
どんな特徴ですか?
★[小次郎講師]★
買いにエッジがある場所は、移動平均線の並び順が上から短期線・中期線・長期線の並び順になり、3本とも右肩上がりだ。
そして、売りにエッジがある場所は、その逆で、移動平均線の並び順が下から短期線・中期線・長期線の順で並び、3本とも右肩下がりになっている。
☆[ムサシ]☆
なるほど、これはわかりやすい。
★[小次郎講師]★
つまり、こういうところを取ればいい。入門者には私はいつもこういう話をしている。
価格変動にはわかりやすい(つまり取りやすい)時期と、わかりにくい時期がある。
複雑な動きのわかりにくい時期にどうやって利益をあげようかと悩むのではなくて、わかりやすくて取りやすいところでしっかりと利益を上げましょうと。
☆[ムサシ]☆
それは永遠の真理ですね。
★[小次郎講師]★
そのために価格変動を3つにパターン分けする。
「安定上昇の時期」「安定下降の時期」そして「それ以外」
☆[ムサシ]☆
なんと思い切った分け方。
★[小次郎講師]★
このシンプルさこそが入門者が勝つために大事なこと。この大循環分析はなんと言っても入門者のことを一番考えている分析法。
☆[ムサシ]☆
ぱちぱちぱち(拍手)
★[小次郎講師]★
この「安定上昇の時期」にあたるのが、先ほど言った上から短期線・中期線・長期線の並び順で3本とも右肩上がりという時期。
「安定下降の時期」にあたるのが、下から短期線・中期線・長期線の並び順で3本とも右肩下がりという時期。
そしてそれ以外の時期が「それ以外」となる。
☆[ムサシ]☆
シンプル。
★[小次郎講師]★
このシンプルさだけで勝てるのだから、何を複雑な方法を追い求める必要があるのだということになる。ちょっと確認してみよう。
★[小次郎講師]★
この手法のいいところは、株式でもFXでもコモディティでも同様の手法がとれること。
そして、短期投資でも中長期の投資でも同じ手法で勝てること。
☆[ムサシ]☆
それは凄い。ところで、3本の移動平均線を使うといいましたが、何日移動平均を使うのですか?移動平均線を使うときにはいつもそのパラメーターで悩むのですが。
★[小次郎講師]★
だね。
移動平均線の話をすると必ず、何日移動平均線を使うのが正解ですか?とか、何日移動平均線が一番儲かりますか?という質問を受ける。
残念ながらそういう意味での正解はなく、パラメーターは各自が、自分の取引する銘柄に合わせて、あるいは時間軸(日足なのか、時間足なのか、分足なのかと言ったこと)に合わせて、最適なものを工夫してくださいというのが教科書的回答。
☆[ムサシ]☆
それはわかっているんですけど、自分で最適なパラメーターを探すとなると一般トレーダーには敷居が高すぎる。
★[小次郎講師]★
だね。そこで実は、初めて大循環分析を使う人のために、基本となるパラメーターを用意している。
☆[ムサシ]☆
それは親切。
★[小次郎講師]★
そのパラメーターだが、短期は・・・
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